入社したとたん労働環境が劣悪だと分かったら、すぐに辞めたくなってしまっても仕方がないだろう。新潟県の40代女性(事務・管理/契約社員/年収150万円)は、コンビニの店員をわずか2日で辞めたという。(文:草茅葉菜)
「今でいうパワハラモラハラなんでもこい!って感じでした」
女性は本業に時間の余裕があったため、暇な時に近所のコンビニで働くことにした。初日は商品の陳列を教えてもらい、せっせと仕事をしていた。しかし、当時そこで働いていた先輩おばちゃんアルバイトが「すっごく口が悪かった」と女性は明かす。
「お客様がいる前で他の気弱そうなアルバイトの男の子を叱るわ叱る。今でいうパワハラモラハラなんでもこい!って感じでした」
女性はそのおばちゃんに対し「すっごい人いるな」と思ったが、勤務2日目にして自分も餌食になってしまう。
「同じアルバイトなのに『そんなんじゃ給料貰えないよ』などと言われました」
と振り返る女性は、思い切った行動に出た。
「『あなたが私の給料払うわけじゃないのに何偉そうにしてるんですか?』って言っちゃいました。で、翌日辞めました」
なんと女性はひるむことなくおばちゃんに言い返し、その翌日に退職したというのだ。
「計10時間ほど働きましたがお給料は3000円しか振り込まれず相当なブラック企業&従業員。電話で振込額が少ないことを言いましたが試用期間で時給が違うとのこと。今思えば労働監督署に訴えればよかったなとおもってます」
と、会社自体にも問題が多々あったようだ。10時間で3000円では時給300円でどう考えてもおかしい。それでも
「いいたいこと言ったのでスッキリしました」
と綴る女性は、辞めた後もそのコンビニを観察していたことを明かす。
「それから私はわざとそのコンビニを利用してました。おばちゃんアルバイトのせいで他のバイトの子は定着せず常に新しい人ばかりで数年後にはおばちゃんアルバイトもいなくなりました」
女性のメンタルの強さには頭が下がる。