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広瀬すず主演映画『水は海に向かって流れる』追加キャストに大西利空、高良健吾、當真あみ

2023年02月11日 09:00  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

広瀬すず主演の映画『水は海に向かって流れる』の第2弾キャストが発表された。

田島列島の同名漫画をもとにした『水は海に向かって流れる』は、高校通学のため叔父の家に居候することになった直達、親に黙って脱サラした漫画家で直達の叔父、女装の占い師、海外を放浪する大学教授、どこか冷めていて笑わない26歳のOL榊千紗の奇妙なシェアハウス生活を描いた作品。6月にTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。

今回新たに発表された追加キャストは大西利空、高良健吾、當真あみの3名。

大西利空が演じるのは、高校の通学のため叔父が住むシェアハウスで暮らすことになった高校1年生・熊沢直達。前田哲監督は「長いキャリアを持っているのに、初々しさに溢れる天然な人柄と、初めて会ったのに何度も会っているような親しみやすさが利空くんの素敵なところで、直達そのものでした」とコメント。初共演となった広瀬すずは「広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました」と共演を振り返った。

高良健吾が演じるのは、直達の叔父で脱サラをしたマイペースな漫画家・歌川茂道。前田監督は「高良さんはいつか映画でご一緒できたらと思っていて、やっと出会うことができました。ニゲミチを演じてもらえて、本当に嬉しかった! 帽子にメガネと重ね着というキャラクターを作り込んでいく衣装合わせの中で、すでに役柄を掴んでくれました。楽しみながらニゲミチ演じてもらえたのではないかと思います」とコメントしている。

當真あみが演じるのは、直達と同じ高校のクラスメイトで人気者の泉谷楓。前田監督は「探しても探しても出会えなかった楓。沖縄に帰る前の少しの時間しか東京にいないという中学三年生の少女と面接することに。会った瞬間に、楓がそこにいました。透明感を持った佇まい、その中に芯の強さを秘めて、真っ直ぐに相手を見る目元と声の美しさは、素晴らしい女優になる証。運命としか言いようのない出会いでした」と評している。

【大西利空のコメント】
初めて脚本を読んだ時、大役だったので、正直とても驚きました。

直達のように、何か大きなものを背負う役柄を今まで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした。実際に演じてみると、直達の性格や物語の進行に合わせた感情表現がとても難しかったのですが、だからこそ学べたことも多かったです。

広瀬さんとの共演は、緊張しましたが、本番外でもすごく優しく接していただいて、気持ちが和らぎました。広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました。また高良さんには、本当の家族かのように支えていただきました。お芝居でつまずいた時も相談にのってくれて、とても救われました。當真さんは数少ない同年代の共演者で、凄く心強かったです。不安はずっとありましたが、完成した映画を観たら、画がとても綺麗で映画の世界観に直達をはめ込むことができたのかなと少し安心しました。

【高良健吾のコメント】
脚本を読んだ時、シンプルに「茂道をやってみたい。」と思いました。

大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはあると思いました。

主演の広瀬さんは、凛とした佇まいで現場に居て、役に入り込む集中力が凄かったです。大西さん當真さんは2人共必死に現場にしがみついていました。芝居で悔しい思いもしたと思いますが、完成した作品の中の2人はとても素晴らしかったです。

『水は海に向かって流れる』は、僕の好きな映画です。現場では純粋な大人達がおもちゃで遊んでいるような感覚でした。リアルな心情にファンタジーが寄り添っていて、映画が楽しい場所に連れて行ってくれる。そんな作品になっています。

【當真あみのコメント】
私にとって初めての長編映画撮影という事もあり、明るく自分の気持ちに正直な楓ちゃんを演じられるのだろうか、と不安な気持ちもありましたが、前田監督から「そのままでいいんだよ」と言葉を掛けて頂き、リラックスして演じる事ができました。自分にない要素を持った人物を演じる難しさも感じました。

私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、広瀬さんはずっと側でお芝居にお付き合いくださいました。本当に感謝しています。大西さんは、熊沢くんの優しさそのままの雰囲気の方でした。同じ歳ということもあり、いい関係で同級生役を演じることができました。高良さんは、緊張していた私に気さくに話しかけてくださって、場を和ませてくださる温かい方でした。

完成した映画を観た時、登場人物それぞれの気持ちが流れ込んできて、なんだか自分に寄り添ってくれるような、そして最後にはスっと前を向かせてくれるような気持ちになりました。ぜひ、多くの方に観て頂きたいです。

『水は海に向かって流れる』©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会