思うような内定が得られなかったり就職先が決まらなかったりした場合、大学を卒業せずあえて「就職留年」という選択をすることがある。1年間大学に残り翌年新たに就活を始めるのだから、相当な覚悟が必要だろう。
今回は、実際に「就職留年をした」というキャリコネニュース読者から寄せられた「その後」を含めた経験談を紹介する。(文:谷城ヤエ)
「周囲の学生はみんな大企業に決まっていて、劣等感」
埼玉県に住む60代前半の男性(事務・管理/年収550万円)は、こう回想する。
「地元の信用組合に内定が出ましたが、地元で生涯を終える事になりそうと感じ就職留年しました。幸い翌年に上場会社に内定が出て、海外駐在も経験できました」
無事に希望する内定を勝ち取ることが出来た男性だったが、
「結果として就職留年は正解でしたが、上場会社から内定が無かったらと考えるとゾッとします」
と心境を綴った。
神奈川県で暮らす30代後半の男性(ITエンジニア、システム開発・SE・インフラ/年収950万円)は
「大学4年生の時、どこからも内定をもらえず、留年した。周囲の学生はみんな大企業に決まっていて、劣等感に満たされ、精神的には疲弊し、絶望しかなかった」
周囲と自分を比較して追い込まれる状況。男性が不安な気持ちになるのも無理はない。
「就職塾に入って、また塾のアルバイトで『学生時代に頑張ったこと』を磨いて、ようやくIT系コンサルティング会社から内定をもらった」
と当時の苦労を語った。
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