押し付けられた過度の勉強は、時に心に深い傷を残してしまう。新潟県の30代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収600万円)は、
「過度な課題をこなせず体罰もあった影響で健康を害した生徒が続出しクラスの4分の1が中退」
と衝撃的な学生時代を振り返った。(文:草茅葉菜)
「内職がバレると教師からの人格否定の罵倒や平手打ち」
男性は進学に力を入れた進学コースを設立した偏差値50程度の高校に通っていた。家が近く通いやすいことでその学校を選んだが「大失敗」だったようだ。
「過度な課題量、教師の異常なパワハラ、校内のいじめなどが横行していた。地元の国立大学合格を目標にして課題が出たが、センター試験への対応すら危ういレベルの問題が山のように出される」
つまり生徒の実力や試験内容を考慮せず、単に量をこなすことだけ強いられるという無茶苦茶ぶりだ。ストレスでいじめやメンタル不調が出てもおかしくない。
ここまででも学校としてあるべき姿から外れているが、詳細を聞くと状態はさらに深刻だったことがわかる。
「教科書の内容も同程度のレベルだが、内職は禁止。バレると教師からの人格否定の罵倒や平手打ち。当時平成中期であったが地方ではまだまだ体罰は残っていた。過度な課題をこなせず体罰もあった影響で健康を害した生徒が続出しクラスの4分の1が中退」
例えば40人クラスなら10人中退という異常事態だ。これだけ過酷な勉強を強いていれば、偏差値が上がると学校側は考えていたのだろうが…
「進学実績は悲惨であり、目標としていた地方国立大学には学年に2、3人程度しか入れず八割は地元のボーダーフリーの私立大学へ進学していた」
「その後10年ほど同じ状況が続き進学コースは廃止された。ある年では1クラス分にまで中退が膨れ上がりさすがに問題になったとか」
と、ほとんど効果はなかったようだ。男性は無事卒業したものの「学校での出来事をきっかけに鬱を発症。卒業後10年経過した今でも抗うつ剤を服用している」と綴った。
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