Text by CINRA編集部
書籍『わたしと「花椿」』が2月24日に刊行される。
『花椿』は、1937年に創刊された資生堂の企業文化PR誌。最盛期の1960年代後半には655万部を超える雑誌となり、1980年代からは「ビジュアルエンターテイメント」を編集方針に掲げたカルチャー誌となった。現在は紙とウェブを組み合わせるクロスメディアとして展開している。
『わたしと「花椿」』は、1988年に資生堂に入社し、2001年に退社するまで『花椿』編集室に所属した経歴を持つ編集者・ライターの林央子がWeb花椿に連載していた『90s in Hanatsubaki』を大幅に加筆して書籍化したもの。林が当時の編集長・平山景子やアートディレクターの仲條正義から編集のいろはを学んでいく過程などが綴られている。1990年代にカルチャーの発信現場で何が起こっていたのかを垣間見ることができる一冊になっているという。
推薦コメントを寄せた映画監督のマイク・ミルズは、「林央子は、根っこから育てる庭師であり、世界の作り手たちのアーキビストだ」と評している。