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壮絶…スキー場の住み込みバイトから夜逃げした男性「真夜中の吹雪の中をスーツケース引いて徒歩で出て行きました」

2023年02月07日 12:00  キャリコネニュース

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人を雇う側は、「ひど過ぎる環境下で働き続ける人はいない」と肝に銘じてほしい。そんな思いを抱かせる体験談が、愛知県在住の40代男性(サービス・販売・外食 パート・アルバイト/年収200万円)から寄せられた。

男性は、かつてスキー場レストランの個人店で「冬季の住み込み」という条件で働いたが、わずか3日で辞めた。というのも

「住環境における光熱費の節約を理由に、暖房の使用やお風呂の温水・電気の使用まで細かく制限され、毎夜ブレーカーを落とされました」

と地獄のような労働環境だったからだ。(文:okei)

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「高い時給出してるんだから休まず働け!そんな感じでした」

冬場のスキー場、つまり豪雪地帯で夜通し暖房なしではたまらない。しかも

「建物も古く、隙間風も入り夜間は室内でも平然とマイナスになります。それでも真夜中は暖房を使わせてもらえません」

という最悪の環境。奴隷のような扱いと言っても言い過ぎではないだろう。もちろん仕事も過酷だった。

「仕事も調理・接客・電話対応・レンタル業務とメンテナンス・除雪その他を休みなくやらされます。店主は厨房に立ってゆっくり仕込みして、手が空いたらテレビを見てました。高い時給出してるんだから休まず働け!そんな感じでした」

賃金が発生しているとはいえ重労働をすべて押し付けられたようだ。「個人のお店だったので、かなり滅茶苦茶な環境でした」と当時の苦しさを訴える。

退職後を、「辞めて満足と言うか、誰でも辞めるよね?って感じです」と漏らし、こう回想していた。

「辞める際も何も言わずに夜逃げ同然で給与も要らない覚悟で真夜中の吹雪の中をスーツケース引いて徒歩で出て行きました」

「派遣会社を通しての就労だったので、事情を伝えたところ派遣会社からはあっさり承諾されて他の派遣先を案内されました。派遣会社の方で何かしら承知の上で人を送っていたみたいですね」

あまりの過酷さに夜逃げしてしまったが、重く咎められることはなかった。それだけ酷い環境なのはよく知られていたのかもしれない。男性は「一見、高そうな時給でリゾバを募集してますが、実際には数週間から数か月の住み込みでの就労です」としたうえで、リゾートバイトの現状に、こう意見を綴っていた。

「リゾート地が僻地や都市部から遠い観光地だったりするので、現地でのアルバイトの数を確保するのが難しい状況をリゾートバイトで働いてる人たちが穴埋めしてます」

「雇う側には衣食住と職を雇用期間内に安定して提供する必要があります。それが出来ないなら事業規模を縮小するなり、頑張って地元のアルバイトを雇うしかありません」

問題には地方の人口減少も背景にあるようだが、男性の意見はもっともと言えそうだ。