マシュー・バキシビエールとベン・バーニコートが、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2プロ/アマクラスに参戦することが決定した。ふたりはブロンズドライバーのフランソワ・ペロードと組み、AFコルセのオレカ07・ギブソンをドライブする。
昨年はWEC世界耐久選手権と並行して、ELMSにも参戦していたペロード。彼は昨年、ELMSバルセロナ4時間レースでプロ/アマカテゴリーの優勝を飾り、最終ランキングでも2位を獲得している。
既報のとおり、ブロンズドライバー向けのプロ/アマカテゴリーが2023年のWECから除外されたため、今季のペロードはELMSに完全に専念することになる。
今季加入するバキシビエールとバーニコートは、ニクラス・ニールセンとアレッシオ・ロベラの後任ということになる。ニールセンはWECハイパーカークラスに参戦するフェラーリ499Pのドライバーに選出されており、ペロードは以前、フェラーリ契約ドライバーが最高峰カテゴリーへとステップアップしていく状況におけるドライバー確保の困難さを訴えていた。
2022年まではハイパーカークラスでLMP1マシンのステアリングを握っていたバキシビエールは、アルピーヌの2024年からのLMDh参戦を前に、2023年はWECのLMP2クラスにアルピーヌから参戦する。彼は今年、世界選手権へのフル参戦と、このELMSでのプログラムを同時並行で両立させることになる。
ペロードとバキシビエールは過去にチームメイトとして、2017~2019年にかけてTDSレーシングが運営するオレカでともにWECに参戦した経歴がある。
またふたりは、1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24時間でニールセン、ジュリアン・カナルとチームを組んでいた。
一方バーニコートは、サンダーヘッド・カーリン・レーシングでダラーラP217・ギブソンをドライブしていた2019年以来のELMS復帰となる。
WECへのフル参戦を止めたことにより、ル・マン24時間レースへの自動招待が受けられなくなるため、ペロードはチームがル・マンのエントリーリクエストを提出したことを、SNS上で明らかにしている。