「アニメグッズ、同人誌なども扱う某古本屋」の販売員を、2時間で辞めた経験を語る40代男性。初出勤した早々、社長が店長たちを怒鳴っている現場に遭遇してしまう。
一緒に30分ほど罵倒された男性は、あげくの果てに「ここはいいからお前は○○店へ行け」と社長から命令されるはめになった。(文:okei)
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「ねぎらいの言葉もなくまたまた罵倒」
男性は面接時に「当店で勤務」と約束されていたが、社長にこの勢いで命令されれば反論できるはずもない。
指示された店舗へ到着すると、迎えたのは社長だった。社長は車で移動したらしく、電車で移動した男性より早く着いていたという。このときの社長の横暴ぶりがまた酷かった。
「開口一番『何でこんなに時間かかるんだよ?サボってたのか?』とねぎらいの言葉もなくまたまた罵倒。その後に言いつけられたのはビラ配りでした。『今からこれ持って駅前にこいつと行って配れ』とビラを渡されました」
それは「ダンボールびっちりに入ったビラ」で、「台車もなく手持ちで、一緒に配ることになった店員と汗をかきながら運びました」と過酷さを思い出す男性。30分ほど経った頃、一緒に配っていた店員に社長から電話があった。
「『配り終えたか?』と聞かれているようでした。ダンボール内にはまだ9割以上、数百枚ものビラが残っていました。携帯電話から漏れる声で、外でも相手が電話口で怒鳴っているのがわかりました。店員は『まだです。申し訳ありません』『今の時間はまだ人通りが少なく…』とひたすら謝り続けていました」
断続的に続く社長の過激なパワハラ。責められて萎縮する人をそばで見ているのも辛いものだ。店員は電話を終えると「私は駅の裏で配るので、あなたはここで…」と言ってきたが、男性はすでに決断していたようで
「私は今日から○○店で働くことになりましたが、ここに行けと言われ、わけがわからずビラ配りをさせられています。あまりにも酷すぎてついていけません。辞めます」
とその場で告げて帰った。「その日の夜間に店舗から数回電話がありましたが無視しました」と明かす。
「その後はどんなことがあっても、その本屋の店舗、系列店は利用していません。客として利用したときの店員の対応、サービスは全く問題ありません。むしろ良い方だと思いますが。今まで経験した仕事の中で最高に酷い経験でした」
その上で「あんな社長の元でよくみんな耐えられるな、お店が続くな、と変な意味で感心しています」と感慨深げに語った。