収入の低さから子どもを持つことに不安を感じる人は少なくない。
「結婚して主人と2人なのでまだやっていけてますが、子どもができたりしたらかなり難しいと思っています。子どもができたときにかかる費用のことを考えると、(子どもを持つことを)躊躇してしまいます」
こう語るのは、不動産・建設系の会社で働く30代前半の女性(宮崎県/正社員)。年収は300万円で月の手取りは15万5000円だという。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「野菜が高級食材になってきています」
女性は「金額的には少ないと感じています」と給料への不満をこぼした。また、
「昨今の物価高で、食べ物も軒並み値上がりしており、野菜が高級食材になってきています」
と危機感を募らせる。たしかにスーパーで買い物をしていると、物価高をひしひしと実感する。このような状況で、子どもを養っていけるのか心配になるのは仕方ないかもしれない。
「(お金が足りなくて)子どもの学力低下につながりそうです」
では手取り20万円以下で子育てしている人の場合、どんな心配事があるのだろうか。年収300万円、手取り月19万7000円で子ども一人を育てる30代後半の男性(長野県/IT・通信系/契約社員)は、「(お金が足りなくて)子どもの学力低下につながりそうです」と不安な胸中を吐露する。
「子どもたちがずっと家にいるのは無理。出かけることが多くなると、学校での感染(リスク)より心配です。また栄養不足になりそうだが、食事にお金も手間もかけられないし……」
さらに子育てには、金銭面以外の悩みも尽きない。男性は、
「『勉強しなさい』といっても聞かず、結局ゲームやYouTubeばかりです。繁華街や商業施設へ出入りしそうで不安でもあります」
と投稿を括った。子育ては人生の一大事業。少子高齢化に歯止めをかけるためにも、せめて金銭面の心配をしなくていいよう、子育て支援をより充実させてほしい。