中小企業の跡取りが修行のため他の大きな会社に入るのはよくあることだ。だからといって、その可能性がある人に雑な対応をするのはいかがなものか。神奈川県の30代男性(建築・土木技術職/年収600万円)は、
「この会社はこの程度なんだなとすぐ諦めがつきました」
と就活当時の経験を振り返った。(文:草茅葉菜)
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何を話しても「どうせ会社辞めて実家を継ぐんでしょ」と言われてしまう
実家が「小さい電気工事会社」を営んでいるという男性。就職活動で、電気設備施工管理の会社へ応募し面接に赴いた。5~6人の面接官に男性1人という一般的な面接だったという。しかし、男性が実家の会社について話すと「一気に圧迫面接」が始まった。
「何を話しても『どうせ会社辞めて帰っちゃうんでしょ』と言われてしまう」
会社側は、男性が家業を継ぐために退職するのではないかと考えたのだろう。面接の最後に「先輩の皆様はなぜこの会社に入ったのですか」と質問すると
「は?先輩?あなたの先輩じゃないよ(笑)」
「入った理由は女の子が可愛かったからだね(笑)」
とふざけ半分な答えが返ってきた。男性は呆れたように「私は社会人の先輩として先輩と言いましたが別の言い方が良かったのですかね」と皮肉をこめ、
「会社を選んだ理由を、私がそのような回答したら必ず落とされるでしょう。社会人の先輩としてそのような事を恥ずかしげも無く言えるあたりが、この会社はこの程度なんだなとすぐ諦めがつきました」
と感想を綴る。その後は倍以上の大きい会社に入社し、非常に良い経験をしているという男性。良い会社に巡り合えたようで何よりだ。