採用面接では、面接官と「同じ大学」「同郷」といった共通点が意外と重んじられる場面がある。しかし、福岡県の30代女性(事務・管理/正社員・職員/年収500万円)は、
「他の企業ではこんなにあからさまなことはなかったので、同郷として恥ずかしささえ覚えた」
と地元の面接を受けたものの、まったくのアウェイ状態を経験した当時を振り返った。(文:草茅葉菜)
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「私は履歴書の内容を2分程度でさらうだけで面接が終了」
それは10年程前のこと。女性は福岡県の大学に通っていた。地元は鹿児島だったため、新卒の採用面接は「鹿児島の住宅メーカー」の面接を受けたという。面接を受ける学生は3人だったが、そのうち1人は遅刻し、面接が始まってから部屋に入ってきた。しかし…
「遅刻した学生は野球部とのことで面接官と10分程度野球の話で盛り上がり、私は履歴書の内容を2分程度でさらうだけで面接が終わってしまった」
というのだ。面接中に仕事に直接関係のない話題で10分も盛り上がるのは不自然だろう。しかしこの面接官のツボは「野球部」であり、
「ちなみにもう1名も野球部だったため野球の話で盛り上がっていた…」
「もう、募集要項に野球部と書いてくれと思った」
と女性は酷い疎外感を覚える結果になってしまった。他の企業ではここまであからさまなことはなかったようで、「同郷として恥ずかしささえ覚えた」と振り返った。