学生のときは親友どうしでも、入った会社の規模によって相手の態度が変わってしまうことがあるようだ。キャリコネニュースには「友人と絶縁した」ことがある読者から体験談が寄せられているが、今回は東京都の50代男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収750万円)のエピソードを紹介する。(文:コティマム)
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「土産を買ってくる」と言って連絡なし
男性は、35年ほど前に「一緒に映画を見たり、旅行にも行ったりして大切な友達だと思い込んでいた」という相手がいたと振り返る。
「私は大学に現役で入学して順調に卒業したが、友人は二浪したので2年遅れて卒業した」
先に社会人になった男性は「多忙な日々を送っており、友人とはなかなか会えないでいたが、機会があれば連絡を取り、頻繁ではないが飲みに行ったりしていた」という。
しかし、関係が変わったのは友人が就職した頃からだ。
「友人が卒業した時はバブル景気の絶好調の時期で、あまり有名ではない大学の、しかも2浪の学生でも売り手市場だったためか、大手の企業に入社することができた」
と含みのある言い方で振り返る。その頃から、友人の態度が変わってきたというのだ。
「会社の売上規模を自慢したり、『一流企業は取引している会社も一流だ』などと、今までとは違って私との差(年収や待遇)を言ってくるようになった」
大手企業に入社後から、男性に対してマウントとも取れる自慢をしてくるようになった友人。男性は「会社の規模などは友情には関係ない」と思い、最初は聞き流していたという。しかし、
「あまりに頻繁にそのことを言うので、『そういう話はやめよう』と言ったのだが、先方には私がひがんでいるだけの様に感じていた」
と心はすれ違っていったようだ。その後、友情関係に亀裂が入る決定的な出来事が起きた。
「友人の会社で新人研修があるので、『地方へ行くので何か土産を買って来る』と連絡があった。私は『そんなこと気にしないでいい』と言ったが、『何か買って来るから待っていろ』とのこと」
「しかし、その研修が終わってから1か月経過しても何の連絡もないので、こちらから連絡をしてみた。研修の内容などを聞いた後に土産について聞いてみると、しれっと『忘れた』とのこと。その言い方もさることながら、自分から言い出したのに悪びれることもなく、忘れたとの言い様」
男性はその時、「私の友人に対する気持ちは友情の片思いなのだ」と感じたという。その後は
「何度か連絡があったが、その後会うことはなかった」
と連絡を絶ったことを綴った。