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チュチュアンナ著作権侵害、19デザインに問題発覚「行き過ぎた模倣が横行」

2023年02月01日 12:31  弁護士ドットコム

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女性用靴下やインナーの製作・販売をおこなう「チュチュアンナ」(大阪市)は1月31日、商品デザインの著作権侵害をめぐる調査結果をホームページで公表した。2021年に著作権侵害が発覚した「ポメラニアン柄のルームウェア」のほかに、合計19デザインに法的な問題があることが確認されたという。


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この問題をめぐっては、同社が2021年8月から発売していた「ポメラニアン柄のルームウェア」について、イラストレーターから自身のイラストに酷似しているとの指摘を受け、同年10月に販売を停止。ほかにも著作権を侵害している商品があるとの指摘があり、同社は 2021年春以降に製作・販売した全商品について、調査を実施していた。







ホームページによると、調査には社員以外に知的財産を専門とする弁護士も複数参加。著作権法上の問題がないと言い切れない商品については、複数の外部の弁護士が確認した。



同社は「製作の過程において、行き過ぎた模倣など法的にも倫理的にも問題のある行為が横行しておりました」「弊社の商品製作の管理体制に問題があったと言わざるを得ない、重大な結果であると重く受け止めております」とし、「法的な問題がある商品に関しては、権利者様に対してお詫びをし、お話し合いの上、賠償金のお支払いを順次させていただいております」と綴っている。



指摘を受けてから、同社では知的財産に関するコンプライアンス研修を実施するなどの再発防止策に取り組んでいるといい、権利者の了承を得られた13デザインについては、順次販売を再開しているという。