「ショーンさんが私に向かって必死に手を振っていたので、ただの挨拶ではなく助けを求めていることに気づき、すぐに向かいました。すると驚くことに小さなアザラシがいたんです。このような草地にアザラシがいるなんて本当に信じられず、英国ダイバーズ海洋生物救助隊(British Divers Marine Life Rescue、以下BDMLR)に連絡して助けを求めました。私はペットを助けることに慣れていますが、アザラシは初めてで、とにかくアザラシを安全に守るためにできる限りのことをしようと思いました。それでBDMLRの到着を待つ間、ブランケットを使ってアザラシが危険な道路に近づかないようにしたんです。」
「アザラシを海に帰すにあたってBDMLRの専門家にアドバイスを求めたところ、この地域は犬の散歩に訪れる人が多く、アザラシが犬に怯えてさらに内陸に移動する可能性があるとのことで、川に戻すことを懸念していました。そこで私たちはフリートウッドにある王立救命艇協会(Royal National Lifeboat Institution)の基地に連れて行き、海に放すことにしました。最初は水を嫌がっていましたが、アザラシの赤ちゃんが海に戻っていく姿はとても心温まるものでした。」