東急百貨店本店は、1967年11月1日に開店。本店は「おしゃれのコーディネーションを柱」、渋谷駅直結の東横店は「実用的なショッピングを楽しめる場」と棲み分けて運営していた。1989年に隣接する複合文化施設「Bunkamura」が開業し、文化施設と商業施設が一体化した日本で初めての複合施設となった。本店閉店後は東急と東急百貨店、LVMHグループの不動産開発投資を行うL Catterton Real Estateの3社が共同で推進する「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)」によって、建物解体工事を行い、跡地には地上36階、地下4階の複合施設の建設を予定している。
営業終了に伴い、1月2日からグランドファイナルセールを開催。最終日は開店前から行列を作り、館内は賑わいを見せた。日用品を購入した東京都在住の60代女性は「東横店と比べても落ち着いた雰囲気で居心地がよかったので閉館が寂しいです。デパート式の施設は商品が見やすいですし、渋谷にまたデパート式の施設ができてくれたら嬉しいです」と閉店を惜しんだ。