「進撃の巨人」34巻 諫山創の描き下ろしイラストとサインが入った机が、アングレーム国際漫画祭オークションイベントにて出品されている。
【大きな画像をもっと見る】 これは、アングレーム国際漫画祭の一環で開催されるバンド・デシネ原画オークションイベント「A vos encheres!」にて行われるもの。諫山が「進撃の巨人」のキャラクター、超大型巨人、エレンとリヴァイ、エレンとアルミン、エレンとミカサを描き下ろした4つの机が用意され、収益は国境なき医師団に寄付される。
諫山は出品される机について、「進撃の巨人」の仕事場で使用されていた机であることを説明しながら、「デジタル作画が主流となり、大人数で漫画制作することもなくなりつつある昨今においては、無用の長物である大きな机ですが、僕にとっては大変思い入れの深い机です。それが誰かの役に立てれば幸いです」とコメントを寄せた。オークションはオンラインサイトdrout.comより参加できる。
■ 諫山創コメント
今回オークションに出品させていただくのは『進撃の巨人』の仕事場で使われていた机です。この机は仕事に集中できるよう家具デザイナーだった父に頼んでオーダーメイドで作りました。
制作してくれたのは故郷である日田にある「日東木工」さんです。この机の上で僕やアシスタントさん方と約4年間『進撃の巨人』が生み出されていきました。時には弁当を食べたり、突っ伏して寝たり、くだらない話で盛り上がった時も、締め切り前でピリピリした時も、担当さん達と話の展開を考えた時も、制作に費やした全ての時間、自分にとって少し遅れてきた青春の時間はこの机と共にありました。
デジタル作画が主流となり、大人数で漫画制作することもなくなりつつある昨今においては、無用の長物である大きな机ですが、僕にとっては大変思い入れの深い机です。それが誰かの役に立てれば幸いです。
オークションにあたりサインとイラストを書かせていただきました。昨今、悲しいニュースが多いですが、少しでも世界が平和になるようにと、今回ご購入いただきました代金は「国境なき医師団」に寄付させていただきます。