ギャンブルから抜け出せず家族に黙って借金を作り続ける人もいる。
「パチスロ30年。わからないが1000万ぐらいは負けている」
と語るのは、金融・保険系で働く40代後半の男性(正社員・職員/年収1000万円)だ。(文:永本かおり)
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「やめられない理由は説明できない」
男性がギャンブルを「やめたいと思う瞬間」は、
「カードでお金を引き出すとき。任意整理したとき。嘘をついてお金をつくりだすとき」
だと振り返る。借金を重ねて火の車状態のようだが、「やめられない理由は説明できない」と自分ではどうにもできない苦しみを漏らす。切羽詰まった状況に追い込まれると、無謀な考えが頭に浮かんでしまうようだ。
「支払いがある時に『もしかして勝ったら手元にお金が残るかも』という甘い考えが、(ギャンブルを)誘発する。本当にやめたい」
「そのためには今かかえている支払いを家族に伝えないといけない。それができないからまたパチスロにいってしまう。可能性を求めて」
やめたいと思いながら家族に打ち明けられず、悪循環の男性。その苦しさが、再び男性をギャンブルの世界へと引き込んでいるのかもしれない。