1月26日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでスーパーバイク世界選手権(SBK)の2023年シーズンに向けたテストが行われた。2日間に渡るテストの最終日は、初日に引き続きトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with Brixx WorldSBK)がトップタイムをマークした。
2番手に着けたのは初日4番手のジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)だ。2日目はカワサキZX-10RRの最終チェックとバランス調整に取り組み、ラスト1時間でトップとわずか0.083秒差の1分38秒352をマークして2番手でテストを終えた。
ドゥカティ勢のAruba.it Racing - Ducatiは、初日に引き続き改良されたエキゾーストとウイングレットを備えた2023年型のドゥカティ・パニガーレV4 Rの開発に取り組んだ。昨年の王者アルバロ・バウティスタとチームメイトのマイケル・ルーベン・リナルディが3番手4番手に着けている。
5番手にはレイのチームメイトであるアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が並んだが、6番手にはなんとヤマハYZF-R1を駆るルーキーのドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が並んだ。SCQタイヤを使用して走行し、初日のベストタイムを0.741秒削り、ルーキーながらも存在感を示した。多くのライダーがタイムを更新したが、この日はトップから6番手までが1秒以内の差となった。
今回のテストから参加しているルーキー4人も、2日目にはタイムを更新し、内3名のライダーがトップ10入りを果たしている。エガーターのチームメイトであるレミー・ガードナーは自己ベストタイムを1秒以上更新し、ダニロ・ペトルッチ(BARNI Spark Racing Team)も引き続きトップ10入りをしている。ロレンツォ・バルダッサーリ(GMT94 Yamaha)も0.751秒更新し、初日よりタイムを縮めるのに成功している。