米ラッパーのドージャ・キャットが、パリで開催された「スキャパレリ」2023年春夏オートクチュールショーに煌びやかな姿で登場した。ドージャは30,000粒もの深紅のスワロフスキー・クリスタルを体につけて、頭のてっぺんから足の爪先まで全身真っ赤なスタイルを披露。まるで「歩くルビー」のようなドージャに観衆は目を奪われた。
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現地時間23日に開幕したパリ・オートクチュールウィークで初日、「スキャパレリ」2023年春夏のショーにラッパーのドージャ・キャットがひと際目立つ姿で現れた。
この日、ドージャのファッションで最も注目を集めたのは、頭や顔、体に手作業で施された30,000粒の深紅のスワロフスキー・クリスタルだ。
さらにドージャは、赤いシルクのビスチェ、ウッドビーズを手で編んだスカート、そしてだまし絵のようにつま先が浮き出て見えるトロンプルイユ・ブーツで、全身を真っ赤に表現した。
米メディア『People.com』によると、ドージャのクリスタルを散りばめた「歩くルビー」のような装いは「ドージャのインフェルノ(地獄)」と称され、世界的に有名なメイクアップアーティストのパット・マクグラス氏(Pat McGrath)によって創り出されたという。
パット氏は、ドージャのバストから上をクリスタルで埋め尽くし、耳や唇、目に見える体全部を真っ赤に染めあげる作業に「4時間58分」かかったことを明かし、30,000粒のクリスタルを一つ一つドージャの肌に手作業で取り付ける様子を自身のInstagramに動画で公開した。
早送りの映像は、ドージャの頭を布で覆うところから始まる。その後、肌に絵の具が塗られ、何人ものスタッフがドージャを囲みそれぞれ作業を行っていく。
さらに絵の具を塗り終えると、金粉が塗られクリスタル30,000粒を手作業でつける気の遠くなる作業が映し出される。
5時間弱という長いメイク時間にドージャも途中で疲れた顔を見せていたが、メイクが完成した別の動画では深紅のクリスタルを輝かせながら、自信に満ち溢れた表情をしている。
パット氏は「ドージャの忍耐力に感動した」と述べ、「最終的には、魔法のような、魅惑的な輝きを放つ傑作に仕上がった」とメイクの出来栄えに満足していた。
また詩人ダンテ・アリギエーリの『神曲』の「地獄篇(インフェルノ)」にインスパイアされた「スキャパレリ」のショーでは、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、イリーナ・シェイク、シャローム・ハーロウらがフェイクファーの巨大な動物の頭をあしらったオートクチュールドレスを纏い、ランウェイで観客を魅了した。
当日は、お騒がせセレブのカイリー・ジェンナーも会場に駆けつけた。カイリーは実物大のライオンの頭のレプリカが施された黒のドレスを纏っており、その姿もまた注目の的となった。
画像は『Doja Cat 2022年11月18日付Instagram「@jeanpaulgaultier』『Schiaparelli 2023年1月23日付Instagram「Doja Cat Couture」』『Kylie 2023年1月23日付Instagram「BEAUTY AND THE BEAST.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)