1月26日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間に向けたプラクティス中のアクシデントにより、ルーカス・アウアーが病院へと運ばれた。
11時05分から行われたこの日最初のセッションでアウアーは、GTDクラスのポールシッターであるウインワード・レーシング57号車メルセデスAMG GT3のコントロールを失い、ターン1でラインを外れて芝生に入り、ピット出口のウォールへと激しくクラッシュした。
この事故により、このセッション5度目の赤旗が提示された。
IMSAの広報担当者によれば、28歳のメルセデス・ファクトリードライバーであり、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガー氏の甥であるアウアーは地元の病院に搬送されており、さらなる検査を受けているという。
現地時間18時(日本時間27日8時)現在、アウアーの容態については、地元の病院に搬送されたこと以外、IMSAおよびチームからは何も明らかにされていない。(編註:記事末尾に追記あり)
IMSAのセーフティチームは、57号車のルーフの一部パーツを取り外してアウアーを救出したものと思われる。なお、チームはテキサス州にあるワークショップからスペアマシンをデイトナに運び、レースへの出場を目指している。
57号車メルセデスは、1月22日に行われた予選でフィリップ・エリスのアタックによってポールポジションを獲得していた。28~29日にかけて行われる24時間レースでは、ラッセル・ワードとインディ・ドンティエがラインアップに加わる予定だ。
<追記>
その後ウインワード・レーシングは声明を発表、アウアーは「重度の腰椎骨折」を負っていることが明らかとなった。
アウアーはデイトナビーチにあるハリファックス・ヘルス・メディカル・センターに収容されたという。チームの声明には、以下のように記されている。
「アウアーはアクシデント以来、はっきりと意識があり、ヨーロッパにいる家族やここデイトナビーチにいる彼のウインワード・レーシングのチームメイトと連絡を取り合っている」
「メルセデスAMGモータースポーツとウインワード・レーシングの全員が、ルーカスの完全かつ迅速な回復を願っている」
なお、デイトナでのアウアーの代役となるドライバーについては、現在最終調整中だとしている。