自分の結婚式の二次会で「同期の女性友人7、8人が全員当日ドタキャンした」と最悪の思い出を語る女性。会費をめぐって幹事役の友人の機嫌を損ねたことが原因だろうと推測したが
「ただ、結婚式当日です。その二次会です。悲しいとか辛いとか泣くとかそんな表情を見せるわけにはいきません。何もなかったように知らない顔をしてニコニコ笑いながらその日をやり過ごしました」
と気丈に振舞い、そのまま新婚旅行に出かけたことを明かす。問題は、再び出社するときだと女性は分かっていただろう。(文:okei)
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「どんなに会社に行くのが嫌だったか」
「1週間か10日ほど後、旅行も終わり結婚式後はじめての出勤の日」を、次のように回想した。
「どんなに会社に行くのが嫌だったか。みんなどんなふうに私のことを見るのでしょうか。会社の先輩やそのグループ以外の友達、そしてもちろん友達グループでなかった男性の同僚たちや上司。ただみんな何もなかったような顔をしてニコニコ笑っておかえりと言ってくれました」
職場で温かく迎えられた女性はその日、信頼できる女性の先輩に「涙ながらに」事情を打ち明けた。
「先輩は、『どんなことがあろうとも、決して、絶対に人としてやるべきことではないよね、大丈夫あなたには私たちがいるよ。ずっと友達だからね。そんな子たちは友達じゃないよ』と言って励ましてくれました。本当に涙が止まりませんでした」
「それ以降、同期の女性はたくさんいたのですが誰とも出来る限り目を合わさず、それまで一緒に食べていたお昼ご飯も一緒にいかず、仕事でどうしてもの用事以外は口を聞くこともしませんでした」
そして1年働いた後、女性は妊娠し、退職した。
友人「私たちってどうしてこんな風になっちゃったんだろうね」
退職後は同期たちと自然に絶縁したかと思いきや、「その後何年か経ってその中の1人から自宅に電話がかかってきたこともある」という。
「『元気どうしてる?』と言ってきました。私ははっ?と思いました。何を言ってるんだろうこの人はと」「何を友達ぶって今電話をかけてきているんだろうと」
ただ、女性は「そこで怒るのも大人げないなと思ったので」適当に一般的な話だけして、すぐに電話を切った。同期たちは、それなりに気にしていたのかもしれない。
その後20年以上経ったある日、たまたま他の同級生の飲み会で、当時幹事だった人物と顔を合わせることになった。驚くことに相手は
「ねえ〇〇(私の名前)私たちってどうしてこんな風になっちゃったんだろうね」
と問いかけてきたという。「は?と思いました」と語る女性。
「私的には別にどうもこうもです。こうなるべくしてこうなっているだけだし、今特段何か揉め事もがあるわけでもないのです」
「なんのこと?と私は答えました。『だから私たちってどうしてこうなっちゃったんだろう』とさらに相手。なので、『あー自分の胸に手を当てて考えてみて』とだけ答えました」
女性はさらに「別にそんなのどうでもいいよ今はもう」とも伝えた。
「もう何十年も前の話です。今さら蒸し返して怒ったりごちゃごちゃ言うつもりは全くありません。ですが、どうしてこうなっちゃったんだろうなんて言って来くるその人の気持ちが知れません」
相手は、自分がしたことを忘れているのだろうか。しかし女性は「今後仲良く話をすることもありませんが、大人なので普通に話はするつもりです」と醒めた様子だ。
「仲直りも何もありません。ただの人と人との関係です。大人なので。ただ一生忘れることもなく一生許すこともなく元通りになる事はもちろんなく、そして人として最低だなと言う思いも一生消える事はないでしょう」
と怒りをにじませながら胸中を綴っていた。