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チシタリア「202C」は動く彫刻? 富士モータースポーツミュージアムの名車たち⑨

2023年01月25日 11:42  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
富士スピードウェイの隣接地にオープンした「富士モータースポーツミュージアム」には、国の垣根を越え、メーカーの垣根も越えて新旧の名車が集まっている。現地で実物を見て説明を聞いてきたので、印象に残った何台かのクルマをご紹介していきたい。今回はチシタリアの「202C」というクルマだ。ニューヨーク近代美術館が認めたイタリア製スポーツカーはみれば見るほど魅力的な1台だった。


○イタリアのオールスター車?



チシタリアはイタリアのスポーツカーメーカー。ピエロ・ドゥジオが第2次世界大戦後に設立した。202Cは1947年製のクルマで、設計にはフィアットの技術者が参加。エンジンもフィアット製だ。ボディはピニンファリーナが手掛けた。

見どころはなんといっても芸術的ともいえるその姿。ミュージアムの解説員も「美しい形を作ることはイタリアの人たちの得意分野なんでしょうね」と舌を巻く。ニューヨーク近代美術館(MoMA)では以前、レーシングカーにスポットを当てた企画展を実施したそうだが、学芸員が展示車両の1台だった202Cを見てあまりの美しさに感動し、「動く彫刻」として同館で永久所蔵することを決めたという逸話もある。



■Information

「富士モータースポーツミュージアム」

【場所】静岡県駿東郡小山町大御神645

【営業時間】10:00~17:00(入館受付は16:30まで)

【休館日】2023年3月までは無休



■入館料



【大人(18歳以上)】平日:オンライン予約1,600円/窓口購入1,800円、休祝日:オンライン予約1,800円/窓口購入2,000円

【中高生】平日:予約800円/窓口900円、休祝日:予約900円/窓口1,000円

【小学生】平日:予約600円/窓口700円、休祝日:予約700円/窓口800円(藤田真吾)