ホラー映画を観ようという場合、ある程度気合いを入れて臨む人が多いのではないだろうか。しかし、たまに変な人っているもので、中には寝るときのお供に、ホラー映画を再生したがるなんて者もいるのだ……。(松本ミゾレ)
「シャイニングは夫が狂う前に寝ちゃって…」
先日、5ちゃんねるに「ホラー映画見ながら寝ようと思うんだけど怖いの苦手だからいい感じの怖さのホラー映画教えてくれ」というスレッドが立っていた。スレ主は「最悪スプラッターやパニックものでもいい」と書き込んでいる。
どうも寝るときにホラー映画を再生するのは彼の癖みたいなもののようで、「『シャイニング』は夫が狂う前に寝ちゃって気付いたら雪に埋まってた」という書き込みもしている。
一応駄作は省きたいようで、「あまりに安っぽすぎるのは無しにしてくれ」と注文も多い。
「どうせ再生しても途中で寝るんじゃ、駄作でもいいじゃねえか」って気がするけど、まあなんかこだわりでもあるのだろう。
ただ、ベッドの中で観るのは洋ホラー限定のようだ。「和ホラーはどんなにしょぼくても怖いから夜は観れない」と小学生みたいなことも書きこんでいて、なんとなく可愛らしい。
スレ主の中では、外国のスプラッターやパニック系、ゴースト系は平気で睡眠のお供にできても、国産ホラーはそういう使い方はできないと定義づけされているようだ。普通どっちもダメなんだけど。
傑作多数!未見なら是非チェックしてみよう!
こういうスレッドなので色々とホラー映画のタイトルが挙がっている。せっかくなので引用で紹介させていただきたい。これがまた結構、いい作品の名前が出ているのだ。
そしてもしも未見のものがあれば、ぜひサブスクなり何なり利用して、みなさんも楽しんでもらえれば幸い。今は真冬。全然ホラーが沿う時期でもなんでもないけど、まあ細かいことは気にせずに!
「キャビン」
「シャイニングはよく眠れる」
「ウィリーズ・ワンダーランド」
「残穢」
「稲川淳二の怪談はマジで寝れる」
「ゾンビーバー」
「アイアムアヒーロー」
日本のものも混ざってるけど、ご勘弁。『シャイニング』を入眠に使ってる人がスレ主以外にもいるのは驚きだ。ホラー映画の使い方間違えまくってるでしょ……。
気を取り直して挙がったタイトルを見て行くと、僕も視聴済みのものが多い。中でも印象的だったのは『ウィリーズ・ワンダーランド』かなぁ。
主演はニコラス・ケイジでセリフ一切なし。とあるテーマパークに巣食う悪魔のいけにえとして騙されて閉じ込められるんだけど、なんかすごく強くて物理的に悪魔の依り代になってるマスコットキャラをしばき倒してしまうというお話。
こう描くとその悪魔がえらく弱そうに見えるけど、実際はそんなことなくて、めちゃくちゃ凶悪で凶暴。あくまでもニコラス・ケイジだけが対等かそれ以上に相手できるような存在なのでご安心。ちゃんと怖い描写もあるよ!
ニコラス・ケイジが終始暴力と、清掃と、変なコーラみたいなのを飲みながらピンボールに熱狂するというだけの映画なんだけど、意外と面白かった。
あとは『アイアムアヒーロー』も人気コミックの実写版なんだけど、実写映画にありがちな地雷要素がかなり希薄。シンプルにゾンビ映画として面白かった。
それと『ゾンビーバー』も隠れた傑作。ゾンビとなったビーバー、ゾンビーバーに噛まれた者は……なんとゾンビーバー人間になってしまうのだ! 誰もゾンビーバー人間になんかなりたくないよね? だったらこの映画を観て、ゾンビーバーへの対抗策をしっかり予習しておこう!
入眠時のお供にホラー映画を観るのはおすすめしないけど、暇なときがあったら、ぜひ観ていただければ。