1月20日から劇場先行上映中の「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」。劇場版「HEAVEN AND EARTH」で平和を取り戻した竜宮島が、TVシリーズ第2期「EXODUS」で再び戦いに巻き込まれる少し前の時代を舞台に、再開を果たした真壁一騎と皆城総士をはじめとした竜宮島の人々の日々が描かれる。
久しぶりに「蒼穹のファフナー」関連のステージに立つ篠原は、ファンの前に立てる喜びを語る。石井は、史彦と千鶴を演じる田中と篠原が並んでいる姿が見られて幸せと話した。2021年に開催された「蒼穹のファフナー Final Fes in パシフィコ横浜」にて「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」の制作が発表され、公開を迎えた今までの思いを振り返る一同。石井たちはそれぞれ役作りに関して抱いた思いや台本を手にしたときの気持ちなどを明かす。また今作では、戦闘シーンのない束の間の平和を描いているため、アフレコの様子もこれまでの「蒼穹のファフナー」シリーズの緊張感とは違う雰囲気の中で行われたことも語られた。
「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」の見どころについて、篠原は「『蒼穹のファフナー THE BEYOND』のときは、子供たちが大人になっていた。『BEHIND THE LINE』で、またかわいらしい高校生くらいの子供たちと会えたなというのがとてもうれしかったので、そのあたりを楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。今回の『ファフナー』は安心して幸せに浸っていられますので、皆様ごゆっくりとお楽しみください」と観客に語りかける。田中は「篠原さんと同じ思いなんですけれども、とにかく18年やってきて、そしてこういう作品が生まれたことに感謝しております。皆さんの温かいご支援があったからこそ、スピンオフが生まれたと思っています」とファンの支えに感謝した。
「蒼穹のファフナー THE BEYOND」では1話ごとに先行上映が行われたが、「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」は約1時間の尺で上映される。喜安は「もちろん映画には2時間越えの超大作なんかもありますが、私は『BEHIND THE LINE』の約1時間も超大作だと思っています。やはり劇場で、途切れることなく最後まですべて見届けていただくことで、流れる空気を、特に今回素敵な間もたくさんありますし、頭から最後までつながった空気を、しっかりと味わっていただけるのではないかと思います。この物語を深呼吸するように一緒に吸っていただけたら幸いです」とコメント。
上映会に先がけて試写会で本編を鑑賞した石井は、「蒼穹のファフナー THE BEYOND」の約1時間が濃密に感じたという。石井は「『ファフナー』は『THE BEYOND』で物語を締めくくっていますが、この『BEHIND THE LINE』の穏やかな時間を感じたときに、僕の中で物語を完走し終わった後に残ったかすかなささくれも浄化されたような気持ちになりました。今まで『HEAVEN AND EARTH』と『EXODUS』の空白の部分を皆さんなりに補填してくださっていたかもしれませんが、間違いなく空白を埋めてくれるような作品になっていると思っています。『EXODUS』、『THE BEYOND』とつながっていく物語をこれからもどんどん楽しんでいただけたらと思います」と述べ、イベントを締めくくった。