面接で、女性社長に何を聞いても「入社後じゃないと答える必要がない」と言われた50代の女性。途中で「もう、ここはいいや」と気持ちが冷めたものの、面接を受け続けた。
次に交通手段の話になり、「一応バス通勤を希望」したという。その会社へは、バスかバイクか自転車しか行く手段がなかったからだ。しかし社長からは
「バス?だめよ。混んだら遅れるから」
と却下されたという。(文:okei)
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「電動自転車を買って、橋を渡ればいいじゃない」
その会社へ向かうには、「自転車の場合、大きく迂回する道を通るか、傾斜がかなりある海上の橋を渡る必要があり、現実的ではない」と女性は語る。
「それは、あちらもわかっているようでしたので、『遅刻はしないように余裕を見てバス通勤したい』と話しても、『電動自転車を買って、橋を渡ればいいじゃない』と、譲らず。『あの橋は電動じゃないと無理よね~』を連呼」
大変な交通事情を承知の上で、社長はバス通勤を許す気はまったくない様子だ。しかし会社には「自転車通勤手当」があるという。女性は「では、仮に自転車通勤の場合は交通費はどうなるのですか?」と確認をした。
「それも、入社後じゃないと教えられないと言われました。教えてくれたのは、仮に迂回した自転車ルートで来たとしても、自宅と会社を地図上で直線で測り、その距離で計算するということ」
迂回ルートを無視して直線距離にすれば、かなり短くなるに決まっている。女性も
「ちなみに、自宅から会社を直線にするとかなり短距離になります。しかし、迂回にしても橋を渡るルートにしても、島を1つ超えて海上の橋を超えなくてはならないため、実際の距離は直線距離の何倍もあります」
と険しい道路事情を説明した。会社側は通勤手当を出したくない姿勢があからさま過ぎるだろう。女性は
「もうすでに、失礼かつ何の質問にも答えて貰えないため、こちらから断るつもりでいましたので、どうでもいいのですが、社長も面接らしからぬ服装と、最後に、『今日は遅れちゃってごめんなさいね、私暇じゃないのよ(笑)』という発言にびっくりしました」
と呆れたように綴っていた。