Text by CINRA編集部
鄭義信が台本・演出を手掛ける舞台『COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」』の第1弾キャストが発表された。
6月5日から東京・THEATER MILANO-Za、7月7日から大阪・新歌舞伎座で上演される同作は、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。1990年代の関西を舞台に、家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家を描く。
金田一家の主・金田文平役に古田新太、身分を偽造し、高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・順平役に宮沢氷魚、永井家にアートセラピー教師として取り入る順平の妹・美妃役に伊藤沙莉、美妃に続いて家政婦として雇われる文平の妻・福子役に江口のりこがキャスティング。
チケット情報、第2弾キャストは後日発表される。
【古田新太のコメント】
“日本のソン・ガンホ”と呼ばれることも多いオイラが、ついに彼と同じ役を演じる日が来ました。とはいえガンホさんが一個下ですから、本来“韓国の古田新太”と言われてしかるべきじゃないかと!でも彼のファンでもあるので、稽古前に映画を見直して完コピしようかな?と目論んでいます(笑)。そして、これまでもオファーをいただきながら、スケジュールが合わずなかなかご一緒できなかった鄭義信さんの作品に、やっと出演が叶います。鄭さんらしい、分厚い人間ドラマになるんじゃないでしょうか。同時代を生きてきたインディーズ出身の演劇人たち、そして才能豊かな若手が揃う座組みを、鄭さんが料理する舞台、どうぞ期待値マックスで足をお運びください。
【宮沢氷魚のコメント】
今回、世界的ヒットを果たした『パラサイト』の舞台に出演させて頂けることをとても光栄に思います。個人的に大好きな映画であり、新劇場でどのように舞台化をするのか楽しみで仕方がありません。
鄭さんの作品は映画『焼肉ドラゴン』、舞台『僕は歌う、青空とコーラと君のために』をはじめいくつか拝見しましたがどれも傑作で、鄭さんに演出して頂けることを楽しみにしています。世界情勢が不安定で、格差がどんどん開いていく今だからこそ、この作品を届ける意義があると信じています。一人でも多くの方にこの作品を観て頂きたいです。
【伊藤沙莉のコメント】
映画館でもテレビでもサブスクでも、何度も見た大好きな映画、そしてファンの方も多い作品の舞台化に参加できる喜びと緊張で震えています。たくましく懸命に生きる人間を、アツく優しく描く鄭さんの舞台に初めて出演したのは、私がまだ20歳そこそこの時でした。この挑戦的な舞台で再びご一緒できることにも運命を感じています。さらに素晴らしい共演者揃いですから、これは面白いものになる予感しかしません!
あの世界をどう生のステージで表現するのか、まだ全く想像できていませんが、皆様の期待を裏切らない、そしていい意味で裏切る作品になれば……と思います。ぜひ劇場に確かめにいらしてください。
【江口のりこのコメント】
自分が若手時代に出演した、ドラマ『すみれの花咲く頃』(2007)や映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』(2010)といった、映像作品の脚本を手掛けていた鄭さんと初めて舞台でご一緒できることが、まずはとても嬉しいです。
座組みには古田さんという頼れるアニキがいますし、何があっても大丈夫という大いなる安心感!
キャスティングを眺めていると、ふと「(夫役を演じる)古田さんと私から、果たして宮沢氷魚さんが生まれるのか?」と疑問もわきますが(笑)、映像で共演経験もある宮沢さんが、この役をどう演じられるのかも楽しみの一つです。とにかく頑張りますので、ぜひ観にいらしてください。
古田新太 ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
宮沢氷魚 ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
伊藤沙莉 ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
江口のりこ ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
鄭義信
『COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」』ロゴ ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED