他人が運転する車の助手席に乗ったときは、毎回左側の安全確認をするべきだろうか。掲示板ミクルに1月上旬、「助手席に乗ったら左側を確認するのは常識ですか?」というスレッドが立ち注目を集めた。
スレ主はここ1年ほど彼氏の車に乗せてもらう機会が多くなったという女性。しかし曲がるたびに「左確認して」と言われ、忘れると
「確認してって言ってるじゃん」
と怒られるという。(文:篠原みつき)
「本当にやらないといけないことなの?」
彼氏は前職で「助手席に座ったら左を確認するのが普通」と言われたそうで、それを彼女もやるのが常識と思っているようだ。
スレ主は、仕事ならそういう礼儀もあるかもしれないが、付き合っている関係で「本当にやらないといけないことなの?」と疑問を感じもやもやしている。そこで、
「質問なのですが、家族や彼氏・彼女、友達の関係でも助手席に乗ったら確認するのが普通なのでしょうか…」
と常識を問いかけた。
確かに彼女の立場で考えれば、楽しいはずのデートで「毎回安全確認しないと怒られる」ではもやもやするだろう。しかも、彼氏は必要なときだけ聞いてくるのではなく「確認したら必ず伝えろ」と言うそうだ。ちょっと面倒くさいと思うのも頷ける。
このスレッドには、車を運転する立場の人から意見が多数入っていた。多かった声は、
「常識ではないし、確認するのは運転してる人がしなければいけないと思います」
としながらも、
「ただ助手席に座っているのであれば左側を確認してあげるのは彼に対しての一つの気遣いかなと思います」
とサポートを推奨するコメントだった。
やはり左側は視覚になることが多く、安全確認は出来ればやってあげるのがベターだろう。自動車業界にもそうした風潮があるようで、ホンダも自社サイトで助手席同乗者に対して「安全運転サポート」をするよう呼びかけている。たとえば信号のある交差点で左折するときは、
「左後方からバイクなどが来ないか振り返って確認してあげましょう」
と薦めていた。ドライバーに運転のすべてを押し付けるより、そのほうがお互いの安全のためというわけだ。
「いちいち確認されたくない派です」という人も
ただ同サイトでは、サポートを不要とする人もいるため、「助手席同乗者は、ドライバーの事前の了解を得てサポートを行いましょう」とも注意書きされていた。
実は今回のスレッドにも、助手席の同乗者に確認を頼むことにまったく否定的な人がいた。
「車必須地域だから少なくても10年以上毎日運転してるけど家族や友達含めて毎度確認してなんて言う人居ないよ」
という声や、中には
「いちいち確認されたくない派です。確認しようと動かれる事で視界が遮られたりするから。どうしても必要な時はこちらからお願いするから、それ以外の時は確認しようとしないで欲しい」
と主張する人も少なくない。助手席で確認しようとして、夫に「頭が邪魔」と怒られたという女性もいた。左折サポートが必要かどうかは、ドライバーによってまったく違うのだ。
スレ主の彼氏の場合、「確認するのが普通」なので、「サポートする」一択になる。それがふたりの安全にも繋がるのだから、と自分を納得させて慣れるしかないのだろう。もう少し頼み方に気を付けてほしいものではあるが。【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】