Text by CINRA編集部
中村倫也主演の映画『宇宙人のあいつ』が5月19日に公開される。
飯塚健が監督を務めた同作は、23年間、真田家の4兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された3日間のなかで、人間としてやり残したことに奮闘する物語。昨年3月から4月にかけて高知で撮影された。
人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人役を中村倫也が演じるほか、しっかり者の長女・想乃役に伊藤沙莉、真田家の親代わりの長男・夢二役に日村勇紀(バナナマン)、頼りない三男・詩文役に柄本時生がキャスティング。
今回の発表とあわせて超特報が到着。4兄妹が食卓を囲むなか、日出男が「大事な話が…」と切り出すシーンが映し出されている。
【中村倫也のコメント】
スペイスィーなファミリーの、クレイジーな高知ィの映画が完成しました。
一体これはなんというジャンルなのか…。
非常に宣伝が難しい作品ですが、とりあえず土星人と牛タンが出てきます。
昔からの繋がりと、新しく生まれた繋がりと。今、確かに〝ここ〟にある繋がりを再確認できる映画かなと思います。軽い気持ちで、なんとなくのノリで!是非観に来てください。
【伊藤沙莉のコメント】
もうなんだかんだで何作品目だ…6…7…?と毎度なる飯塚組ですが
前回の映画「ステップ」は全3日くらいで終わってしまったため
ガッツリ丸々ご一緒するのはとてつもなく久しぶりでした。
毎回安心感と緊張感のブレンドでイン前は腹痛と戦い目がバキバキになるのですが
相変わらずな顔ぶれと相変わらずな会話をしているうちにどんどんとほぐれていきました。
2人のお兄ちゃんと1人の弟との短いけど楽しかった生活を時々ふと思い出します。
飯塚作品のファンの方は観たらおかえり飯塚健と言いたくなるでしょうし
初めての方はなんじゃこりゃ!!!となるでしょう。
笑って、グッとあたたかくなっていただけたら嬉しいです。
【日村勇紀のコメント】
飯塚監督がとにかくやりたい事を沢山詰め込んだなぁって印象です。
この映画は兄妹が沢山笑いながら、泣きながら、怒りながら、グチャグチャの作品です。
多くの方に、他では見れない変な中村倫也を見て欲しいです。
僕は長男、夢二という男で、感情むき出しの熱い男でした。なので、演じていて毎回疲れましたね。
でもキャストの皆さんと本当に仲良くなれたのは嬉しかったし、撮影期間は本当に弟や妹に見えていました。
【柄本時生のコメント】
元々、飯塚健監督のファンで、以前「コントと音楽」を観劇しに行った際、監督から映画に出てほしいと言われ、出たいですなんて会話をしていたところ、本当に出演できるとは思っておりませんでした。
撮影は程よい緊張感のある現場で、楽しく現場に居させて頂きました。ありがとうございました。
【飯塚健監督のコメント】
4年ほど前、倫也くんと沙莉ちゃんと交わした約束がある。オリジナルで、一緒に映画をつくろうという約束。そこにドラマでご一緒したことがある日村さんと、焼肉屋で何度か顔を合わせたことがある時生くんが加わってくれました。
そういう絆の企画なので、絆の話を書きました。オリジナルをつくらせていただく時だけ入れる、スイッチを入れて。界隈では、そのスイッチは「ノリと無駄」と呼ばれています。
ですので、難しいことは何一つない映画ができました。ピストルも余命も犬も出てきませんが、土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ! そう笑って頂けたら幸いでございます。