結婚式のご祝儀は3万円が目安と言われるが、いくらが妥当かは関係性や考え方、はたまた招待客の経済状況によっても変わってくるようだ。埼玉県に住む50代の女性は、「今から20年位前のこと」として自身の結婚式を振り返り、「ご祝儀1万円」が原因で親友と絶縁したことを明かした。
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「ご祝儀を入れ忘れた」と見え見えの嘘
当時、夫は初婚だが女性はバツイチだったため結婚式は2度目だった。遠方での挙式だったことから「招待客には随分気を使った」という女性。「通常の出欠ではなく、あらかじめ式の内容など話してそれでも!(出席したい)という方のみに」招待状を送ったと明かす。
そこに「1度目の結婚式にも出席してくれた高校からの親友」も出席してくれた。
「彼女はご主人と娘一家揃っての出席。お嬢さんは私のフラワーガールを務めて頂きました。1番良いお席を用意して、引き出物もメインと奥様用のサブの物、お嬢さんにはフラワーガールのお礼にプレゼントを用意しました」
と手厚くおもてなししたことを語る女性。ところが、
「式が終わってからご祝儀の計算をしてると、この家族の袋を開けてびっくり。1万円札1枚。ご主人は出世コースで共働き」
と驚きの金額だった。いくらなんでも家族で出席して1万円では少なすぎるだろう。「ご主人は出世コースで共働き」などと書いているところに、友人への批判がにじみ出ている。
数日後、友人から電話があった。そこで、
「ご祝儀を入れ忘れた」
と友人は言い訳したが、女性は「見え見えの言い訳にウンザリ」したという。「1度目の結婚式の時も(そういう人は)いたよ。後から現金書留で送ってくれたけど…」と答えたところ
「わざわざ遠方から行ったのにホテルも用意してない。こっちだって新幹線代やらホテル代にいくらかかったと思ってるの!!」
と友人は応じた。これ以上払う気はない様子だ。女性はこのセリフを「本性出た!」と評し、「この言葉で高校時代からの友情は消え去りました。周りから彼女は計算高いと言われていた意味がわかりました」と絶縁したことを綴った。
もう一人、ご祝儀1万円だった友人がいたが……
しかし女性の話はここで終わらない。もう一人、「ご祝儀1万円」の友人がいたというのだ。
それは「どうしても来て欲しかった友人、シングルマザーで食べるのも困るほど」の相手だった。女性が「ご祝儀なんか考えずにお子さんと来て」と泣きながら言ったところ、「もちろん!」と答えてくれたという。
そして当日は「折り紙で作ったブーケとひよこさんをたくさん頂きました」とのこと。「お金で判断する訳ではないのですが」と前置きし、
「ご祝儀の袋を開けると5000円札と折り紙にクレヨンで書いた5000円札。同じ1万円どっちが貴重かしみじみわからせて頂いた出来事です」
と書いていた。こちらの1万円は実質5000円だが、女性はありがたいと思って受け取ったようだ。