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ナイキ「ファントム GX」の新色登場、発表会で大久保嘉人がトークショー

2023年01月16日 17:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com


大久保嘉人

Image by: NIKE
 「ナイキ(NIKE)」が、フットボールスパイク「ファントム GX」の新色を発表した。都内で開催されたメディアと小売向けの発表会には、サッカー元日本代表の大久保嘉人が登場し、那須大亮の司会によるトークショーとトライアルセッションを行った。

 ファントム GXは、2022年12月に発表された「ファントム」シリーズの最新モデル。ナイキではフットボールスパイクを、マーキュリアルの「スピード」、ティエンポの「タッチ」、ファントムの「スキル」の3つのカテゴリーに分けて展開しており、スキルのカテゴリーは競合が多く、市場規模が大きいため市場を牽引するブランドであり続けるために積極的な投資を行っている。ファントム GXのキャッチコピーは「精密さで遊べ」で、匠なボールコントロールで相手を翻弄して違いを生み出すプレイヤー向けに開発されており、ヴィジュアルにはプレミアリーグのマンチェスター・シティFCに所属するフィル・フォーデン(Phil Foden)選手などが起用されている。
 ナイキの調査によると、フットボールスパイクの購入時に消費者が最も重視するポイントは、ボールと直接コネクトする部分でありデザイン的にも最初に目に入る「アッパー」で、しなやかさとグリップ力の2点を求める傾向が強いという。ファントム GXはしなやかさと優れたグリップ力を実現するために、3年以上の期間をかけて開発した新しいアッパーイノベーション「グリップニット」を採用。フライニットの糸に最適な温度で溶かしたTPUをコーティングしたことで最適なグリップ力を発揮し、水を吸いにくい耐候性や耐久性に優れたアッパーを実現した。これまでのモデルでは、シューズが濡れた際に性能が落ちないようにオール・コンディションズ・コントロール(ACC)のテクスチャーを追加していたが、グリップニットは素材自体が水を弾くため、より直接的なボールコントロールが可能になったという。デザインは指紋をイメージしており、内側や外側など箇所に合わせた最適なグリップが感じられるように製作した。また、今回エリートモデルでは初めてヒールカウンターを搭載したほか、履き口の足に擦れる部分のカットを低くするなどアシンメトリーにすることで購入時から足馴染みが良いデザインに仕上げた。
 ソールは、プレミアリーグやスーパーリーグの中で生まれた1400以上のゴールと、ゴールに繋がった1万以上の行動を研究したところ、全ゴールの3分の1以上がスプリント、減速、ターンの3つの動きのコンビネーションから生まれていることがわかったことから、3つの動きを制限なく行えるようにアップデートした。スタッドは従来のシェブロン型だけでなく、減速や横方向への動きに優れたトライスター型を前足部と後足部に配置。方向転換の際に敏捷性を高めるアジリティラインをあしらったほか、前足部には屈曲性を向上させる切れ込みを施した。
 ファントム GXのファーストカラーはピンク色をベースとしたカラーだったが、新色は鮮やかな水色基調に白色やピンク色を使用。1月16日からNIKE.COMや一部専門店で取り扱っている。価格はエリートモデルのハイカットが3万1900円、ローカットが2万9700円(いずれも税込)。

 現役時代に「ファントム GT2」を着用していた大久保は、トークショーでファントムを選んだ理由について「履いたときの包まれている感覚と、シュートを打ったときのボールが捕まる感覚が良かったからです。特に僕は足の甲ではなく指でシュートを打っていたので、ボールが捕まってくれないと変な回転になってしまうんですよ」と説明。最新モデルのファントム GXを着用して「まずはアッパーの柔らかさを特徴として感じました。柔らかいアッパーだとシュートの際にシューズが擦れるので僕は苦手だったんですが、ファントム GXはグリップニットのグリップ力があるのでボールをしっかり捕まえてくれて凄く良いです」と太鼓判を押した。また、独特な表現がSNSで反響を呼んだシュートの際に意識しているという“腸を潰すイメージ”について聞かれ、「体を反らさずにシュートを打つことを意識していたので、前屈みになって腸を潰すイメージで打っていました。そしたら本当にお腹がめちゃめちゃ痛くなるんです。腸が潰れたと思うくらいお腹が痛くなる前屈みなシュートフォームの説明です(笑)」と話した。