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写真家・深瀬昌久の個展が開催、1960年代から90年代の作品にフォーカス

2023年01月16日 16:32  Fashionsnap.com

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《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス “Untitled(From Window)”
 2012年に死去した写真家・深瀬昌久が1961年から1991年に撮影した作品にフォーカスした個展「深瀬昌久 1961–1991 レトロスペクティブ」が、東京都写真美術館で開催される。会期は3月3日から6月4日まで。

 深瀬は1934年北海道出身。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、日本デザインセンターや河出書房新社などを経て、1968年に独立した。自身の私生活を深く見つめる視点を用いて、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築き、日本の写真界をけん引した人物として知られている。1992年6月に階段から転落し脳に重度の障害を患い、作家活動を休止したのち、2012年に死去した。
 個展では、1960年代から十数年かけて撮影した写真群をオムニバス形式でまとめた「遊戯」、深瀬の妻・洋子を撮影した「洋子」、妻と離婚し訪れた北海道でのカラスを写した「烏(鴉)」、愛猫の様子を収めた「サスケ」、深瀬の父・助造が営む写真館で一家を撮影した「家族」、上京後に移り住んだ14か所を順々に再訪して写した「歩く眼」、自身の身体の一部をフレームインさせて風景を収めた「私景」、1991年の暮れから自宅の湯船の中に潜った自分の姿を約1ヶ月にわたり写し続けた「ブクブク」の全8章構成で作品を展示。洋子シリーズの初公開作品15点を含む、全117作品を展示する。

■深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ会期:2023年3月3日(金)~6月4日(日)会場:東京都写真美術館2階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内開館時間:10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日(5月1日を除く)入館料:一般700 円/学生560円/中高生・65 歳以上350円(日時指定予約推奨)※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳の所持者とその介護者 (2名まで)、年間パスポート提示者は無料電 話:03-3280-0099公式サイト