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お疲れ!!! 長きにわたり俺らを支えたWindows7ついにサポート終了……ッ!

2023年01月12日 10:31  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

お疲れ!!! 長きにわたり俺らを支えたWindows7ついにサポート終了……ッ!

 2023年1月10日にマイクロソフトよりWindows7/8.1向けの最後のWindows Updateが実施されました。これをもって、以前よりアナウンスされていましたが、Windows7/8.1は2023年1月10日同日に公式サポートを終了してしまいました。


 ということで今回は、Windows7の思い出などを皆様と共に振り返っていこうと思います。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 Windows7は2009年9月1日に登場したマイクロソフトのパソコン用オペレーションシステムで、WindowsシリーズとしてはWindows Vistaの後継OSとしてリリースされています。


 元々WindowsというOS自体は1985年11月20日に登場していて、その名を冠したメジャー向けリリースとしては7番目のものとなっています。


 いわゆる1993年に登場したWindows NT系の流れを汲んでおり、この流れは現在販売されているWindows11にも系譜が繋がる由緒正しいオペレーションシステムとなっています。


 32ビット版と64ビット版二つのOSが同時に用意されていたのも特徴で、このWindows7からパソコンの環境を変えて64ビット版を選択した方も多くいたのではないでしょうか? (筆者もWindows7をきっかけに64ビット版に乗り換えた記憶があります)


 XPにも64ビット版が存在していましたが、登場した時代が早すぎてなかなか手が伸びなかった記憶があります。


 余談ですが32ビット版の環境はこのあとWindows10まで継続して残されており、最新のWindows11で正式に32ビット版の提供が終了しました。そう考えると32ビット版の環境ってつい最近まで残ってたんですね……ある意味すごい。


 2001年8月24日(英語版)に登場したWindowsXPは7の登場まで8年間主力のOSとして使用されてきましたが、2001年から2009年まではパソコン関連の技術、環境、使用用途などが大きく変化していた時期でもあり、パソコンを構成する各部品のスペックも一気に向上していた記憶があります。


 その時代背景の中で、XPではなくより時代に合わせた新しいOSを、ということで開発されたのがWindowsVista(2006年11月30日登場)でしたが、少し時代が早すぎたのでしょうね。


 WindowsVistaの評判は一般ユーザーからは不評で、「悪評」と言っても良い評判が立ってしまいました。


 ただ当時率先してWindowsVistaを導入した一部のユーザーからは「使ってみると良い」「パソコンスペックに気を遣えば悪くない」という評価もあったことから、決して言われているほど不評だったとは思えないです。実際2006年以降のパソコンでもWindowsVistaを導入しており割と数多くのユーザーが触ったことがあったわけですし。


 3Dグラフィックスを利用したWindows Aeroなどのインターフェイスは今でも使われていますし、UIもきちんと整理されていて使いやすかったのではないかなと筆者は考えています。単純に登場した時期が悪すぎただけかなと。


 さて、その後を継ぐようにWindows7は発売されたわけですが、WindowsVistaの反省点というか最初の触れ込みは「Vistaより軽い動作」という宣伝がなされていましたね。


 実際に使ってみると「軽い気がする」という体感でしたが、XPから移行したユーザーでもある程度快適に動作するということがウケて爆発的に普及していくわけですが……実際にベンチマークなどをとってみるとメモリ使用量などはVistaよりも遥かに小さいなどの検証結果がメディアでも取り上げられていた記憶があります。


 これはVistaが割と視覚を優先してメモリを多く消費していた(裏を返せば7はその辺りを最適化していた)からと言われていますが……それは単純にVistaは動作にパソコンスペックを必要とするのですが、各メーカーが用意したパソコンがその基準に合っていなかっただけとも言われてますね。


 詳しいことについては専門のメディアさんなどが取り上げているかと思うので、そちらをご覧いただいた方がいいかと思いますが、当時Vistaの重さに苦しんでいたユーザーからすると7の軽さは相当なカルチャーショックだったのではないか?と思います。


 ただ、当時はメモリも高かったですし、性能も今ほど高くないパソコンが多く製造販売されていましたので、仕方のないことだったかもしれません。


 Windows7はその後普及価格帯のパソコンや、当時のゲーミングパソコンなどにも積極的に採用されていきます。


 筆者も入れ替えたあと、64ビット対応のためにメモリを増設したり色々パソコンをいじったりしていました。XPとの互換性などに一部問題はありましたが、環境が変われば結果的に古いソフトウェアなどは利用していかなくなるものなので、環境移行したあと割と不自由なく支えていた印象がありますね。


 最終的には先日までの14年間もの長きにわたる期間サポートが続けられてきたわけですが、その歴史もついに終わりを告げます。筆者も久々にDSP版のWindows7を取り出して眺めていましたが、実に14年間本当にパソコンユーザーを支えていただいてお疲れ様でした、と伝えたい気分です。


 読者の皆様はWindows7の思い出などございますか? もし思い出などがあればぜひSNSなどで編集部に教えていただけると嬉しいです。


※画像は筆者の自宅にあったWindows7 HomePremium 64bitのDSP版パッケージを撮影しました。


【上村健太郎:筆者プロフィール】
神奈川出身、東京在住。オンラインゲーム業界において長らくプロモーションやプロデュースなどを担当し、数多くのタイトルを立ち上げ、そして終了させてきた苦い経験の持ち主。
私生活では妻と二匹のビーグル犬よりも地位の低い生活を満喫中。