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フランス車の祖先? 富士モータースポーツミュージアムの名車たち①

2023年01月10日 11:41  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
富士スピードウェイの隣接地にオープンした「富士モータースポーツミュージアム」には、国の垣根を越え、メーカーの垣根も越えて新旧の名車が集まっている。現地で実物を見て説明を聞いてきたので、印象に残った何台かのクルマをご紹介していきたい。今回はフランス最古の自動車会社パンァー・エ・ルバッソールの「Type B2」だ。


○電気自動車に勝ったガソリンエンジン車?



パンァー(パナール)・エ・ルバッソール(Panhard et Levassor)はフランス最古の自動車会社。エンジンを前に搭載し、ドライブシャフトを介して後輪を駆動する「FR」(フロントエンジン・リアドライブ)という駆動方式を世界で初めて採用したメーカーでもある。



展示車両の「Type B2」は1899年式。ボディサイズは全長3,193mm、全幅1,875mm、全高2,480mm、ホイールベースは1,980mm、重量は1,281kgだ。エンジンは水冷直列4気筒Fヘッド、排気量は3,562cc。大排気量なのに最高出力は9kW(12PS)と書いてあったので驚いた。

説明員によると、当時のモータースポーツ界ではType B2のような格好をしたクルマがパリ~ルーアンなどの都市間レースで競い合っていたとのこと。もともと、クルマの動力源としては蒸気や電気が主流だったそうで、Type B2を含むガソリンエンジン車は新参者という立ち位置だった。当時のレースには「どの動力源が最も優れているのか」を競う側面もあったらしいが、そこでB2らが勝利して、それから130年近く続くガソリンエンジン車全盛時代に突入することになる。



■Information

「富士モータースポーツミュージアム」

【場所】静岡県駿東郡小山町大御神645

【営業時間】10:00~17:00(入館受付は16:30まで)

【休館日】2023年3月までは無休



■入館料



【大人(18歳以上)】平日:オンライン予約1,600円/窓口購入1,800円、休祝日:オンライン予約1,800円/窓口購入2,000円

【中高生】平日:予約800円/窓口900円、休祝日:予約900円/窓口1,000円

【小学生】平日:予約600円/窓口700円、休祝日:予約700円/窓口800円(藤田真吾)