isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年初週の運勢をチェックしてくださいね。
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
たまゆらの一瞬
今週のおひつじ座は、軽快な動き出しをきめていこうとするような星回り。
『やあといふ朝日へおうと冬の海』(矢島渚男)という句のごとし。
声を出してはいけないような沈黙のなかであえて声を出し、走り出してはいけない空気が支配する中を思わず走り出す。『北風と太陽』の太陽のように、掲句はそんな子どもの頃の躍動感を忘れてはいけないよと、そっと教えてくれているようでもあります。
あなたもまた、年始の動き出しやそのキレ具合で、自身のこれからの1年を占ってみるといいでしょう。
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飼い馴らされずにいるために
今週のおうし座は、うつろいやすさと漂泊のなかにとどまり続けていこうとするような星回り。
パレスチナ出身の批評家エドワード・サイードは、授けられた名前において既にアングロ文化・英語文化への関係を象徴する名前である「エドワード」と、アラブ世界を象徴しつつ出自についての曖昧さを残す家系名「サイード」という、折り合うことの難しい違和を抱えていました。
彼の考える知識人の使命とは、知識人論でありながらも同時に脱西欧化され、非中心化された「世界市民」としてのひとつの思考と行動の原理を新たに打ち立てようとする試みでもあるように思います。
あなたもまた、新たな時代の風通しを身をもって体感していくことがテーマとなっていきそうです。
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土地柄に準ずる
今週のふたご座は、自身の経済圏の向こう側にある光景と地続きになっていくような星回り。
『雑煮椀牛の乳房を揉みし手に』(鈴木牛後)という句のごとし。
世間の評価や他人との比較、きれいと汚い、ショボいと羨ましい。そんなあまりに人間臭い基準を超えたところにある生命の営み、自然の法則に即して日々仕事をしているという実感が、掲句にも通奏低音として響いてきているのかも知れません。
あなたもまた、自分なりの「確かな手応え」をどこまでも大らかに追求していくべし。
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資本主義という幻想を見据えて
今週のかに座は、「世界に在る」ということを、空気の構築に参与していくという視点から捉え直していこうとするような星回り。
人間の活動が地球に地質学的なレベルの影響を与えていることを表す「人新世」という言葉をを受けて、哲学者のコッチャは「数百万年もの昔、動物的生命の可能性の条件を産み出し、世界を変容させたのは、他ならぬ植物だった」と前置きした上で、古代ギリシャのアナクサゴラスの「すべてがすべてのもとにある(パン・エン・パンティ)」という世界像に触れて次のように述べています。
「「植物新世」こそが、世界が混合であること、そして世界のあらゆる存在は、世界がその存在の中にあるのと同じだけの強さをもって世界の内にあるということの、最も明確な証左なのである。」(『植物の生の哲学』)
あなたもまた、自然と人間、男と女、内と外、過去と未来など、あらゆる境界線を越えた超越的な「浸り」に参加していくつもりで、新しい年を迎えてみるといいでしょう。
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鳴動する倫理
今週のしし座は、大いなる「いのち」のうねりようなものに圧倒されていくような星回り。
『狼生く無時間を生きて咆哮』(金子兜太)という句のごとし。山々に囲まれた秩父盆地に生まれた作者のなかでは、「狼」は時間を超越している存在として郷里の「土」の上に生きているのだという。
明治時代の半ば頃には絶滅したと伝えられていますが、今も生きていると信じている人も少なくありません。おそらく、みずからの産土を思うとき、そこにおのずから疾駆し咆哮する「狼」の姿が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
あなたもまた、人間界の常識や尺度を超えたところで生きている「いのち」に触れていくことができるかも知れません。
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暗闇に何かがある
今週のおとめ座は、知らず知らずのうちにできてしまっていた死角領域を、改めて発掘しようとしていくような星回り。
美学と現代アートを専門とする研究者の伊藤亜紗は、視覚障害者の空間認識についてとりあげた『目の見えない人は世界をどう見ているか』の中で、「見えない人が見える人よりも空間を大きく俯瞰的にとらえている場合がある」という一般的なイメージとは裏腹な現実に触れています。
私たちが身体をもっているがゆえに一度に複数の視点を持つことはできない以上、あくまで限界のある視覚を通してしか空間は捉えられず、空間をそれが実際にそうである通りに三次元的には捉え得ないという。
あなたもまた、まずは視覚に頼りきって世界を歪めてしまっている現状を、見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。
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いたずら人生
今週のてんびん座は、人生に差し込んでくる偶然性を許して受け入れていこうとするような星回り。
『それぞれにふくれ癖あり年の餅』(丸谷才一)という句のごとし。それぞれのふくらみ方をもってばらつきのある光景に、どこかホッと安心する感じを覚えていたのかもしれません。
すなわち、人間の人生もそうであるように、幾つになったらこうあるべしと命あるものの展開を必然性でもって縛るのではなく、もっと「たまたま」や「もののはずみ」の余地があったり、「ふと」や「ひょんなこと」といった偶然性に任せていいじゃないか、と。
あなたにとって、自分のそれを重なるふくれかたの餅でも見つけてみるといいでしょう。
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暗い穴にはいる
今週のさそり座は、やがて芽を吹く自身の奥底にはらまれた兆しを、予見していこうとするような星回り。
詩人・牟礼慶子の「見えない季節」という詩に、「土のなかのくらさ」という大変印象的なフレーズが出てきます。
冬の大地は、一見のっぺらぼうで、何もしていないように見えますが、春になるといっせいに芽が出て、撒いたわけでもないものまで一緒になって、草木がぐんぐん生えてきます。そこに至るまでのあいだ、暗い土のなかでは一体どんなドラマが進行しているのか。
あなたもまた、さながら隠者のごとく「日々のくらさ」を「土のなかのくらさ」へと近づけてみるといいでしょう。
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だんだん真摯になっていく
今週のいて座は、滅びつつある現実をこそ祝福していこうとするような星回り。
『舌少し曲り目出度し老の春』(高浜虚子)という句のごとし。作者が76歳のときの作。46歳のときに軽い脳溢血を患ってからは、禁酒してもっぱら節制してきたそうです。
作者は60歳の時に「私は滅びるものは滅びるに任す、そんな考えが強いです。(略)段々人間というものは滅びてゆく、あとかたもなくなる、それでいいんだ」と述べていましたが、あるいは掲句も、よしよし順調に滅びつつあるぞ、この調子だ、という思いで詠まれていたのではないでしょうか。
あなたもまた、年を追うごとに失っていきつつあるものと、その代わりに得てきたものとを、改めて整理してみるといいでしょう。
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尋常ではない躊躇のなさ
今週のやぎ座は、「人間への依存」をできるだけ解除していこうとするような星回り。
『エミール』の著者ルソーは自然と文化、自然と社会といった二項対立において、つねに前者を高く評価し、後者に批判的であったのですが、ここで重要になってくるのが、人間への依存によって社会に生まれる悪に対抗する手段としての「一般意志」です。
お互いのことを知らない同士だからこそ、下手な忖度や同調圧力が避けられ、意見の違いも担保され、そうした形で無数の異なる意見が集積されてこそ、きちんと自分の頭で考えた人のがんばりが社会で報われるという。
あなたもまた、純粋に自分の好きに動いていくことを信念をもって実行していくことが、一周まわってテーマとなっていくでしょう。
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目に見えない風に乗る
今週のみずがめ座は、おのれを研ぎ澄ませていくような儀式を敢行していこうとするような星回り。
『初雀刃渡り長き風に乗り』(中西夕紀)という句のごとし。「刃渡り長き風」という表現が鋭利な寒風を視覚的に冴えて見せ、それに乗らんとしている雀までも、どこか凛々しく感じさせる効果を生んで、それが清澄な空気の中で改めて気を引き締めていこうとする新年の気配にも通じていきます。
こうして本来目に見えないはずのものまで観察し、それをあえて視覚的に表現してみせることで、月並みさを打ち崩す意外性をもたせている訳です。
あなたもまた、ごくありふれた光景を意外な相貌へと変えていくべく、日常に新しい風を吹き入れていきたいところです。
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ことばに灯をともす
今週のうお座は、生きがいを燃やしていこうとするような星回り。
イタリア文学者であり作家でもあった須賀敦子は、イタリア人のペッピーノと結婚。日本文学のイタリア語への翻訳に従事したものの、夫の急逝を機に日本へ帰国し、晩年になってから小説家として知られるようになった人です。後半生はサバの詩の和訳と紹介に情熱を注ぎました。
「石と霧のあいだで、ぼくは 休日を愉しむ。大聖堂の 広場に憩う。星の かわりに夜ごと、ことばに灯がともる 人生ほど、 生きる疲れを癒してくれるものは、ない。」
「石」とはこの世のこと、そしてあの世は「霧」の向こうの世界。彼女にとって小説を書くとは、「霧」の向こうの世界に行った人々へ手紙を書くことに他ならず、それこそが彼女の生きがいだったのでしょう。あなたもまた、ふと振り返った先に霧が流れる景色を目にすることができるかも知れません。
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