食物アレルギーは命にかかることもあり、決して軽んじてはならない。ところが、周囲にまったく配慮してもらえないこともある。山形県の40代女性(事務・管理/年収500万円)は、「会社をやめようと思った瞬間」のエピソード募集に
「12月になると2000年初頭に辞めた会社、思い出す出来事があります」
と、ある年の仕事納めに起きたことを語りだした。(文:okei)
キャリコネニュースでは「『この会社やめよう』と思った瞬間」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HZU4I2D3
「少し食べるように言ったんです。もう衝撃でした」
それは、年末恒例の年越しそばについての暗い思い出だった。
「当時勤務していた会社は小売販売の営業所で、田舎の少人数店舗でした。毎年年末の仕事納めには全員での大掃除と早めの年越しそばを頂き、正月休みに入るのがお決まりのコースでした」
と女性は振り返る。みんなで年越しそばを食べるなど、いわゆる“アットホームな職場”だったことがうかがえる。しかし……
「ある年に軽度の蕎麦アレルギーの新入社員がいて、アレルギーだと言ったところ、所長や他の社員が『死ぬわけじゃないんだから』と少し食べるように言ったんです。もう衝撃でした」
軽度といっても絶対に大丈夫とは言えないアレルギー物質を、食べろと言うのは無責任な話だ。そんな上司に強要された新入社員の気持ちは、どんなものだったろう。女性は
「当然新入社員も少なからず影響はあったみたいで程なくして転職していき、私もそんな体質の会社や先輩方にガッカリして退職しました」
と悲しげに結果を綴った。