職場に「ちょっと面倒くさい先輩」がいるという人は多いのではないだろうか。東京都の30代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収650万円)は、以前勤めていた会社の先輩が起こした一連の驚きエピソードを綴った。(文:草茅葉菜)
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「SNSで自分はスゴイアピールをしがち、という悪癖があった」
その先輩は、何故か男性のことを気に入っていたという。友人というほどではなかったが、仕事帰りなどにたびたび飲みに行くくらいの仲ではあったようだ。
ただ、その先輩には少々難があったという。
「彼はよく世間で言われる『意識高い系』の人で、別に意識が高いだけなら良いのですが事あるごとにSNSで自分はスゴイアピールをしがち、という悪癖もありました。私も少し彼の自慢話にはうんざりさせられていました」
仕事自体はできる人で上司からの信頼も厚い人物だったため、「適当に仲良くしていた」と男性は本心を明かす。
その先輩が結婚をした際は男性も式に呼ばれたが、その二次会が「本当に酷いもの」だったという。
「恐らくキャパシティで言えばどんなに入っても100名くらいの会場に180名~200名くらいの人を無理やり詰め込んでいました」
「立食のバイキング形式だったのですが、料理も大量のフライドポテトとサラダ、冷めたパスタのみ。会場がその有様だったので座れる場所どころか立っていてもギュウギュウの状態だったので誰も料理に手をつけていません」
このような有様であったにも関わらず、会費は男性1万5000円、女性1万円と高額だった。「まぁお祝いの席だからそんなケチケチしたことを考えても仕方ない」と思い、その日は他の同僚とお祝いの言葉をかけて男性は早めに会場を後にした。ところが……。
数日後、先輩は「いつものように」Facebookを更新していたが、あろうことか
「先日の結婚式、俺の計算が完璧だったおかげで黒字でした!幸先良いスタートです!」
と相変わらずの「俺すごいでしょ」アピールをしていたというのだ。男性は
「まぁ、あの二次会であの値段を取っていればそうだろうなぁ」
と感じ、あまり良い気分はしなかったものの、その時はあたたかく見守っていたという。
しかし話はこれで終わらない。男性はのちに、その「セコさ」が、先輩の身を滅ぼしたことを知ることになる。