「未来の歯科体験」の実現のために日々活動しているOh my teethでは、創業当初はシステムの大半をSaaS(Software as a Service)を活用し、それらをノーコードサービス(ソースコードの記述をせずにアプリケーションやWebサービスの開発が可能になる)で繋ぎ合わせることでほぼプログラミングせずにシステムを動かしていました。
Oh my teethではLINEを使ってユーザーとコミュニケーションを取っています。
Oh my teethのシステムはCRM(Customer Relationship Management)顧客関係管理のSalesforceや決済サービスのStripe、予約管理のCalendlyなどをノーコードサービスのZapier(ノーコードでワークフローを自動化)を使って繋ぎ合わせ、システムの根幹となるLINEにメッセージを送信する部分のみ自社でAPIを作成し、それをZapierから呼び出す構成としていました。
ある時、Oh my teethのLINE上のリッチメニューやボタンが全く反応しないと報告があり調査したところZapierの障害でWebhookが全く動作しておらずユーザー対応とデータのリカバリーで苦労しました。
Oh my teethが考える、ノーコードサービスから堅牢な自社開発システムに移行するタイミング先述の課題よりも、エンジニアでなくても容易にZapierの変更が可能であるという利点が勝っている時は特に問題ありません。
Oh my teethでは現在8割ほどZapierで実装されたビジネスロジックのAWS(Amazon Web Services)移行が完了していますが、一部はZapierに残っています。Zapierで実装していたほうがメリットがある部分のみZapierに残し、そうでない部分についてはAWSに移行しています。
歯科業界を変える Oh my teethプロダクトのPoCを終えたOh my teethは、歯科業界のアナログなところをすべて変えて全く新しい歯医者になることを目指しています。
中学時代からプログラミングにのめり込み、高校入学前からエンジニアになることを決意。母子家庭だったことから大学には行かず就職して働きながらエンジニアリングの勉強を続け、20歳でフリーランスエンジニアとしてスタートアップのテックリードやIT企業のSE業務を歴任。2021年からOh my teethにテックリードとして参画し、現在に至る。