多くの場合、高給を得ようと思えばそれだけ忙しく働くことを求められる。手取り17万2000円で流通・小売系の会社に勤務する40代女性（茨城県／契約社員／既婚／子ども2人）は、
「転職を考え活動中ですが、ワークライフバランスが今とても充実しているので、正社員に転職してある程度の自由を犠牲にするか？それとも今のまま続けるか？迷っています」
と選択に揺れていることを明かす。家事・育児・仕事に忙しいワーママは、思わず共感してしまう悩みかもしれない。（文：福岡ちはや）
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「『転職したらいいじゃない。40歳超えた女性じゃ難しいけどね』と上司」
そもそも、なぜ女性はこのタイミングで転職を考えるようになったのか。女性は、
「教育資金など考えると贅沢はできません。夫婦共働きよりシングルで贅沢できてる人もたくさん周りにいます。旦那は自営業で、現在家のローン、光熱費だけで手一杯です」
と悩みを吐露した。契約社員から正社員になれば、今より収入を上げられると考えたのだろう。しかし、それなら転職ではなく、働き慣れた今の職場で正社員になるほうが負担は少ないはずだ。
ところが女性は「（今の職場で）正社員は絶対無理」と断言する。
「『もっと稼ぎたいなら転職したらいいじゃない。40歳超えた女性じゃ難しいけどね』と上司に言われています。大手優良企業のはずなのに。仕事内容は正社員とほぼ変わらず、人が減るたびその業務が流れてきます」
「残業はほぼないし、働き方は自由で急なお休みも受け入れてくれるのはありがたいですが、本当に大きい会社ほど上司次第だなと考えされられます」
女性が転職に踏み切れないのを見越しての発言だとしたら、なんて嫌味な上司なのか。女性の職場から今の上司が異動し、正社員登用の道が開けるよう念じておこう。
