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関ジャニ∞、2022年はスタジアム公演に続きドームツアーや妹分 キャンジャニ∞の新曲も 笑顔と感動を届けるグループの流儀

2022年12月27日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

関ジャニ∞

 初の日産スタジアム公演や、5人体制になって初の全国ドームツアーなど充実の1年を完走しつつある関ジャニ∞。加えて妹分のキャンジャニ∞の新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」の発表など年末まで話題が尽きそうにない。デビュー18年を経てなお輝き続ける5人の魅力を考察してみたい。


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■届け続ける進化したエンターテインメント


 累計25.4万人を動員した7月16・17日の横浜・日産スタジアム、7月23・24日の大阪・ヤンマースタジアム長居での野外ライブ『KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭』を経て、現在全国4カ所でのドーム公演真っ最中の関ジャニ∞。まさに5人にとってもeighter(関ジャニ∞のファンの総称)にとっても怒濤の1年間であったのではないだろうか。


 『18祭』は文字通り5人とeighterのお祭りに相応しいド派手な演出で広大なスタジアム会場を圧倒。満席の客席にはメンバーカラーのペンライトの海が広がり、圧巻であった。また恒例となったジャニーズの先輩、後輩グループの楽曲を関ジャニ∞流のエッセンスを交えて披露するジャニーズメドレーではキラキラの王子様風衣装をまとい、大倉忠義がプロデュースするなにわ男子の「初心LOVE」で登場して会場を沸かせた。もちろん笑いだけでなく、アイドルとしてキレキレのダンスパフォーマンスを披露し会場を魅了、さらにはこれまでトランペットやパーカッションを担当してきた横山裕がギタリストとして参加したことでバンドスタイルにも大きな変化がもたされ、5人が奏でる音楽に深みが増していたことが印象的だった。


 現在開催中の『関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭』では “ERライト”と呼ばれるフリフラ(LEDライトシステム)のペンライトも採用。ツアーをより華やかに演出するなど新たな試みも導入され、スタジアム公演に参加した人もそうでない人も楽しめる構成となっている。


■新人とは思えない流ちょうなトークで爆笑を生むキャンジャニ∞


 そして年末も間近となり届いたのが 関ジャニ∞の妹分・キャンジャニ∞による新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」である。同曲は秋元康が作詞提供を行い、数々のアイドルを手掛けてきたTAKAHIROが振付を担当するという豪華な顔ぶれ。『プレミアMelodiX!』(テレビ東京)にてテレビ初披露となった。番組では高難度の振付を軽やかにこなし、可愛さを爆発させたパフォーマンスを披露。またトークコーナーでは新人とは思えない流ちょうなトークをよどみなく繰り出し、司会の南海キャンディーズをはじめ、スタジオのスタッフまで大爆笑に包まれるなど見事な爪痕を残した。さらにJ Storm公式YouTubeチャンネルからは、収録の舞台裏の様子も公開。完璧なメイクと衣装に身を包みながらも楽屋では丸子に倉子がライブでは恒例の「ブス!」とツッコむシーンもあり、SNSには「倉子、絶対に敵に回したくないタイプ」などサービス精神旺盛な5人への喜びの声が相次ぎ、次回は全国ネットの番組に出てほしいという声も数多く寄せられていた。


■プロデューサーとしての大倉忠義の言葉


 12月29日には大倉忠義が出演する『クローズアップ現代』(NHK総合)の特別版の放送も決定した。8月の放送では今年3月から大倉に密着し、彼のプロデューサーとしての舞台裏を公開した。番組ではプロデュース業を手がけることになった経緯にも触れ、ジャニーズJr.のステージを見た際に「すごくいい子たちがいっぱいいるなっていうのを思ったんですけど。もっとできることっていっぱいあるんじゃないのかなって感じて」と告白。また、海外を含めボーイズグループが増えている中でジャニーズの強みについて「未熟さも含めて見てもらうこと」だと分析。「アイドルとは何か」という模索を現在でも続けているという大倉は「失敗してもいい、すべての経験がアイドルとしての生き方につながる」「自分たちにできることは何だろうとか、ずっと多分考え続けなきゃいけないことだと思う」と率直に語った言葉からは、ずっしりとした重みと、トップアイドルでい続けることの難しさを痛感した(※1)。


■「ピンチこそチャンスや」を体現し続けた18年


 『KANJANI’S Re:LIVE 8BEAT』の特典映像でも村上信五が「紆余曲折というより“紆余紆余曲折”」と語ったように関ジャニ∞ほどデビューから想像を絶する苦難と大きな壁を乗り越えてきたグループは珍しいかもしれない。しかし彼らは常にひたむきに、時には泥臭く困難を乗り越えてきた。またその都度eighterに対し飾らない言葉で自分たちの気持ちや考えを伝えている。辛く、苦しいことがありながらもそれらを糧に大きく成長し、ふざける時は一切の妥協をせず全力で挑み、ファンに笑顔と感動を届けてくれるのが関ジャニ∞の流儀である。なぜなら彼らは「ピンチこそチャンスや!」「やったったらええねん」がモットーのしたたかに美しく戦うエイトレンジャーなのだから。大晦日はタオルを手に『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)での「T.W.L」のパフォーマンスを楽しみにしたい。


※1:https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/prvw9QzBN4/
(北村由起)