せっかく入っても「続けるのは無理!」という会社はあるものだ。「仕事を即行でやめた人」をテーマにした体験談の募集に、
「ほぼ全員PCが使えない」
「社内の連絡ツールはLINE。メールは見ない。というか見方を知らない」
という会社を4か月で辞めた30代女性(大阪府/企画・マーケティング・経営・管理職/派遣社員/年収350万円)から、同社のあきれた内情が寄せられた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
「話が通じない。幼稚園児に話すように話さないと伝わらない」
その会社は営業代理店で、女性は総務として入社した。早々に職場を去った理由をこう明かす。
「役員が夫婦なので夫婦喧嘩を仕事に持ち込む」
「役員が、好き、扱いやすいかで昇格が決まる」
「エクセルの関数(Vlookなどの基本的なもの)が使えると仕事ができる人と認定される」
「話が通じない。本当に何を言っているかがわからないし、幼稚園児に話すように話さないと伝わらない」
など考えただけでウンザリするような状況のほか、こんな記述からは、労働法規もろくに守る気がなかったことがうかがえる。
「全員36協定すら知らない。勤務時間の管理もない。管理するよう働きかけると役員の『面倒臭い』の一言で終了。よって残業時間の管理もなく、残業代はもちろん支払い無し。深夜割増も当然なし」
36協定とは簡単に言うと、時間外の残業を労使間でとりきめて届け出せよという労基法の規定を指す。だが、それを知らなくても残業時間の管理くらいしてほしいものだ。女性の訴えはまだ続く。
「職種によって土日休みと平日休みで異なるので仕方ないが、毎回休みの朝7時に電話をかけてくる人がいる。しかも急ぎではなくメールで済む内容ばかり」
また「学生サークルの方がマシ」と揶揄した女性は
「トップダウンばかり。洗脳されてるのかという人だけが残る」
「給与が面接時の提示金額より低い。指摘するとしらを切る」
「今後の方針などの会議で具体的な案が出された事がない。駅直結のビルで働きたい、別荘が欲しい、などが毎回あがる」
と経営陣を痛烈に批判。会社の不誠実さを並べたうえで、最後に退職についてしみじみ振り返っていた。
「辞めて本当によかった。何も成長できないし社会人生活で一番貧乏な4か月だった。本当に無駄な時間だった」