一日の大半を過ごす職場では、思いがけない出来事が起こるもの。キャリコネニュースで「職場の修羅場エピソード」を募集したところ、福岡県の50代男性(福祉・介護/パート・アルバイト/年収150万円)が、「家電店で働いていた頃」の修羅場体験を明かしてくれた。
それはある日、“展示品しかないワープロ”を買った客から「新品を仕入れて家まで持って来い」と怒鳴られたところから話は始まる。PCではなくワープロとのことなので、30年以上前の話だろうか。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「職場の修羅場エピソード」を募集しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HW152AQM
「展示品をきれいにして持って行け」――これが修羅場の始まりだった
「仕方なく各店舗の在庫やメーカー在庫に奔走しましたが、あえなく撃沈」と結局、新品を仕入れることが出来なかった。しかし……
「困っていると、他部門担当の主任が『これ(展示品)をきれいにして持って行け』と。これが修羅場の始まりでした」
と男性は振り返る。客へ配達しに行ったものの、そこは「異様な雰囲気の家」だったのだ。
「過剰なまでに警備用の監視カメラがあちこちにあり、これはヤバいと察しました。で、家に上げられたら予想的中の“その筋”の家で、開封したら即展示品と見破られ、3時間以上怒鳴られ、生きた心地がしませんでした」
「その後やっと解放され、なんとか新品在庫が見つかり、再度配達。その時も3時間以上監禁され、使い方をレクチャーして店に戻りました」
使い方まで教えてこれで一安心、と思いきや「その後、また電話がかかって来た」というから恐ろしい。
「店長と上司連れて来いと言われ、私含めて4名が行き、またもや怒鳴られましたが、一緒に来た主任と同郷だったそうで、最後はまんざらでもない雰囲気になって解放」
「それから暫くして、ライバル店の店員がウチの店に飛び込んできて『(その筋の人が)逮捕された!』と言う一報(吉報)が入り、全員安堵したのを思い出します」
当時は競合店同士であっても「結構ゆるめで、お互い価格調査に行き来してダベってた」と補足した男性。
「ライバル店も相当被害(因縁)を受けてたそうで、互いの店の店員どうしで大喜びしました」
と、ようやく安堵した思い出を振り返っていた。