2022年12月23日 15:51 弁護士ドットコム
モデルだった女性が、撮影中に複数回にわたり性被害に遭ったとして、写真家の男性を相手に損賠賠償を求めた裁判の判決が12月23日、東京地裁であった。
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東京地裁は写真家の男性に対して、計66万円を支払うよう命じた。
これまで訴訟記録が閲覧制限されていたため、詳細は明らかではないが、今年10月に行われた原告と被告の尋問では、一対一の密室でおこなわれた撮影中に何があったかということが激しく争われていた。
写真モデルをつとめていた原告女性は、撮影の際に男性から胸を触られたり、ベッドでキスを迫られたほか、女性が入浴する場面を撮り終えた男性が、「僕も入っちゃお」と言いながら、全裸になって湯船に入ってきたこともあったと訴えていた。
原告側はこれらの被害により、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したなどと主張。被告側は一切の不法行為はなかったと否定していた。