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富裕層ビジネスは絶好調? メルセデスの世界初ハイエンド専門店が日本に!

2022年12月23日 11:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
メルセデス・ベンツが世界初のハイエンド専門店を日本に開設した。「メルセデス・マイバッハ」「メルセデスAMG」「Gクラス」というメルセデスの超高級車のみを取り扱う店舗で、場所は東京・銀座だ。これはつまり、日本では富裕層ビジネスが絶好調ということなのか? 取材してきた。


○日本市場に伸びしろあり?



銀座4丁目交差点からほど近い一等地にこうした店舗を構えた理由について、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎CEOは「マイバッハ、AMG 、Gクラスはメルセデス・ベンツのまさにスターです。そのスターたちを専門に扱う店舗を世界有数の高級ブランドが集まる銀座の中心に出店することで、それぞれの世界観を存分に味わうことができ、最高の顧客体験を提供できる空間になりました」とコメントした。



日本はメルセデスの超高級車ビジネスにとって重要な市場となっている。メルセデスAMG プロダクトマーケティング統括&トップエンドビークル営業部門責任者のミヒャエル・クネラー氏はこう語る。



「マイバッハ、AMG、Gクラスにとって日本は世界第4位の市場であり、重要度は大変に高いです。実際、日本で販売されるメルセデス車の3台に1台は、これらトップエンドのクルマとなっています。ロケーションが抜群でお目が高いお客様が集う銀座にこうしたストアを新設することで、さらに売り上げを伸ばせる可能性があると私たちは確信しており、スリーポインテッドスターのエンブレムをより輝かせてくれると思っております」



AMGの目から見ても、日本の富裕層ビジネスはまだまだ伸びるとの確信があるようだ。


○日本には6台!マイバッハの限定モデルが降臨



新店舗では同日、特別仕様のショーファードリブンモデル「メルセデス・マイバッハ S680 4MATIC Edition 100」が発表となった。名前の通り、「マイバッハ」ブランド誕生100周年を記念した、100台限定のスペシャルモデルだ。


長いボンネットの中に搭載するのは、今や希少な排気量6.0LのV型12気筒ツインターボガソリンエンジン。最高出力450kW(612PS)/5,250~5,500rpm、最大トルク900Nm/2,000~4,000rpmを発生する強力なパワーユニットを4輪駆動システムと組み合わせている。


エクステリアは「MYBACH」のロゴが入った大型グリルに加えて、ボディ上側が「ノーティカブルー」、下側が「ハイエクシルバー」というマイバッハらしい上品な2トーン仕上げ。太いCピラーに取り付けられるマイバッハのエンブレムには「EDITION100」のロゴが入り、スペシャルモデルであることをアピールしている。


インテリアにはクリスタルホワイトとシルバーグレーパールの「デジーノ」レザーが奢られる。収納コンパートメントや照明付きパネルにも「EDITION100」のロゴが入るので、乗っていても特別な気分に浸れるはずだ。インフォテインメント用のハイテクスクリーン、ヒーターとマッサージ機能が付いたシート、「Burmester」の4Dサラウンドシステムなどは標準装備となる。


走りは連続調整が可能な「ダンピングADS+」を備える「AIRMATICサスペンション」、「ダイナミックセレクト」で選択する乗り心地重視の「マイバッハモード」、リアホイールアーチに取り付けたNVH(ノイズや振動)軽減のための吸収性フォーム、厚さを増した合わせガラスのリアウインドー、ノイズ吸収式タイヤ(オプション)、逆位相の音を発生してノイズを抑えるアクティブロードノイズ補正(ヘッドフォンのノイズキャンセリングシステムのようなもの)などにより、極上の乗り心地を提供する。



特別なマイバッハは空気を読めるクルマだ。最新システム「MBUXインテリアアシスト」により、視線やジェスチャー、ボディーランゲージなどから乗員の意図を認識してくれる。例えば、後席乗員がシートベルトに手を伸ばそうとすると、エクステンダーによって自動的に装着してくれるといった具合だ。



限定100台のうち日本への割り当ては6台。販売価格は4,200万円で納車開始は2023年1月を予定している。購入希望者は、「Salon Prive」(サロン・プリヴェ)と名付けられた完全予約制のプライベートコンサルティングエリアにて、展示車を見ながらゆっくりと商談ができるそうだ。


原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。 この著者の記事一覧はこちら(原アキラ)