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「地図はんこ」を使って自分だけのオリジナル地図作り 現役大学生の制作動画に目が釘付け

2022年12月23日 09:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

「地図はんこ」を使って自分だけのオリジナル地図作り 現役大学生の制作動画に目が釘付け

 「自分で作った地図記号のハンコを使って空想の地図を作っていく様子」のコメントを添えて、Twitterに投稿された動画が反響を集めています。


 100秒間の動画内では、1枚の用紙が、白紙状態から地図になっていくまでが映し出されています。それは、周囲に置かれた「はんこ」を捺印することで、世界に一つだけの「空想の地図」が完成されているんです。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 投稿者はこたさん。現在、東京都にある多摩美術大学の3年生です。


 本作は2年次の課題にて、「立体」というお題目を受けて制作。普段の制作物や趣味から「題材」を考え、以前から親しんでいた「ライフワーク」を活用しました。


 「元々小学生の頃から『空想の地図』を描くのが好きで、趣味として続けていました。誰でも遊べるような『地図作り』が出来れば良いなと思い、それなら『はんこ』を作ればいいというアイデアが浮かびました」



 動画にもあるように、この立体地図にはさまざまなパーツが用意されています。そのパーツこそがこたさんの作品。「地図記号」「路線」「標識」「土地」「河川」など、地図に必要な要素は全てはんこ。


 総勢60近いパーツを取り揃えているため、手にしたプレイヤーが各々の「空想の地図」を作れるのが最大の特徴です。


 「学校教育や日常でも使えるような実用的要素も取り込みました。細かいパーツが多かったので、小学校の図工の授業ばりに彫刻刀を握ってゴム板を削っていましたね」


 なお、こたさんは、普段は絵本作家・イラストレーターといった「平面」で活動。地図はんこは、初めての「立体」作品でした。


 本業においては、2022年夏に「わくわく科学ずかん古生代水族館(大泉書店刊行)」を、秋には「たべもののまちABCity(小学館集英社プロダクション刊行)」を発表。本格的な作家デビューを果たしています。


 いずれも、自身が強みとする海の世界や、緻密な空想世界のイラストを描いた独創性あふれる絵本。平面世界においても、見る人をワクワクさせる作品を生み出しています。



<記事化協力>
こたさん(Twitter:@kota_draw/Instagram:@kota_illustration/note:@kotakota_note/)


(向山純平)