結婚式を経てはじめて、友人だと思っていた相手の本音を察することもある。「友人と絶縁」をテーマにした体験談の募集に、群馬県に住む50代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収500万円)から、苦しい思い出を語る声が届いた。
キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG
「えっ。そうなの!?てっきり招待されてると思って……」
20年ほど前、女性は軽井沢で結婚式を挙げた。「高校時代から仲が良かった友人Mには新郎新婦に1番近い席を用意して楽しい披露宴になりました」と女性は振り返る。そのときは、お互いに良い思い出になったと感じていただろう。
「それから時は過ぎ、5年間は子供に恵まれなかった私たちに待望の赤ちゃんが生まれました。私は里帰り出産したので、まだ独身で地元にいたMとも連絡を取り合っていて、(Mは)お祝いを持って会いに来てくれました。もちろん私もお返しをきちんとしました」
まだ独身の友人Mは、女性の出産を祝ってくれているように見えたはずだ。しかし女性が実家を引き上げてから、Mについてある情報が耳に入る。
「Mの実家が倒産したらしいと聞きました。それも地元にいる仲の良い友だち伝で聞いたのですが、私との関係はこれまで通りにしたいから特に何かしてもらうようなことはない、と言ってるとのことでした。私は心配しながらもこれまでと同じようにしていました」
Mは女性に直接伝えることはなく、その出来事について慰めたり話したりすることはなかったようだ。
「すると、ある日、もう一人県外に嫁いで行った別の友だちから『ね、今度のMの結婚式どうやって行く?』と連絡が来ました。私はえ!?と。『私は招待状ももらってないしそんな話も聞いてない』と言うと『えっ。そうなの!?てっきり招待されてると思って……』ととてもばつが悪そうでした」
突然の知らせに動揺する女性だったが、「でも、知ってしまったからには無視も出来ません。私の時にご祝儀もらってますから」と、そこは大人の対応をする。
「私はショックを隠しきれませんでしたが、今後また付き合いが続くとは思えなかったので、子供が生まれた時のことまで想定してまとめてご祝儀を送りました。3か5万円だったと思います。それでも何の音沙汰もなく、しばらくして送られてきたのは3000円ほどのお返しの品だけでした。手紙も入っていませんでした」
「私はあーそういうことなのね、と諦め、いっさい付き合うことをやめようと思いました」
そう決意を綴った女性だが、友人Mとの縁はこれで切れたわけではなかった。女性の人生に想定外のことが起こったのだ。【後編はこちら 関連記事からも飛べます】