金銭的な余裕がなければ、精神的に追い詰められ、不安を感じずにはいられなくなってしまう。流通・小売系の会社で正社員として働く30代前半の男性(福井県/既婚/年収300万円)は、手取り19万7000円。子どもを2人養っていることもあり、家計はカツカツだ。
「住宅ローン・車のローン・食費・保険・格安プランの携帯料金でほぼすべてなくなり、毎月厳しいです。貯金も厳しいため、家電などが壊れたときに一括では買えず、分割払いでなんとか払っている状況です。分割の赤字分はボーナスで補填しています。家も修繕費など積み立てないといけないのですが、それができていない状況」
男性は「今後外壁など問題が出たときに破産しそうです」と不安をにじませていた。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「食事も食べたいものより安いものになって、好きなものすら満足に食べれない」
前述の男性より、もっと酷い状況に追い込まれている人もいる。40代後半で手取り14万円の男性(岩手県/サービス系/正社員/未婚/年収200万円)は、「あまりにも(給料が)少な過ぎる」とこぼす。
「どこかに出かける余裕なんか当たり前にないし、欲しいものすら満足に買えない。食事も食べたいものより安いものになって、好きなものすら満足に食べれない。貯蓄なんてする余裕もない」
欲しいもの、食べたいもの、好きなものが手に入らない、つらい生活を強いられている男性。「お先真っ暗です」と生きる希望すら無くしている様子で思いを吐露していた。