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なにわ男子 藤原丈一郎&大橋和也、“バラエティ番長”としての強さ 信頼関係から生まれる絶妙なコンビネーション

2022年12月21日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

なにわ男子

 なにわ男子の兄組である藤原丈一郎、大橋和也の“丈橋コンビ”はグループの中でも相思相愛ぶりで知られているが、最近はバラエティ番組や自身のYouTubeチャンネルでもふたりの息の合ったやりとりが多く見られる。藤原、大橋の活躍から見えてくる個性や魅力についてフォーカスしてみたい。


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■ダンス対決でも発揮されていた安定感あるコンビ芸


 腹筋崩壊であるーー12月13日にYouTubeチャンネルにて公開された「ダンスバトル」動画を見た筆者の率直な感想である。今回の企画では、ダンスゲーム『ジャストダンス2023エディション』に日本人のアーティストとして唯一彼らの楽曲「初心LOVE」が収録されたことにちなみ、2グループに分かれてダンスバトルを繰り広げた。まずは「初心LOVE」に挑戦したメンバーたちだが、サビ以外では自身の歌パートやダンスパートとの違いもあり苦戦する場面も見られ、場が大いに盛り上がっていた。


 続いてのダンスバトル対決は、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平の3人のチームで挑戦。初見のダンスを15分で覚えるというルールが課され、3人が必死でフリ入れをしている間、アイスを食べ始める自由な大橋。いよいよゲームがスタートするが、懸命に踊る3人の前に“ダンスリーダー”大橋が文字通り躍り出て、群を抜くキレキレのダンスを披露。すると、間髪を入れず藤原も乱入。これにはメンバーからも大きな笑いが巻き起こっていた。


 対する西畑大吾、長尾謙杜、大橋と藤原の4人チームは、なんと女性のK-POP風ダンスに挑戦することに。難易度の高さに苦戦する4人だが、藤原が即興で歌詞をつけて歌い出すというオリジナリティを見せ、長尾から「その歌やめて!」とツッコミが入る場面も。いざ本番となると大橋は見事なダンスを披露し、ポテンシャルの高さを発揮。藤原もオーバーアクションのダンスで盛り上げ、4人は本対決の勝利を手にした。藤原は泣き出し、「4人で絆も芽生えたし、時にはケンカもしたし……」とコントを始めるが、スコアが4人中3位という結果に大橋から「中途半端」と評されるというオチもつけた。そんな大橋と藤原の絶妙なコンビネーションは、切り込み隊長である大橋の瞬発力と、メンバーの言動を俯瞰で捉えながら良きタイミングでコメントできる藤原の対応力の賜物。ふたりのバランスが見事なのは、一朝一夕ではなく長年培ってきた経験値から生まれているように思う。


■次世代のバラエティアイドルとして高まる期待


 直近のふたりの発言やバラエティでの活躍ぶりを振り返ってみたい。12月15日発売の雑誌『with』2023年1月号では揃って登場し、パフォーマンス面を牽引する名コンビとしてフィーチャー。8ページにわたっての特集では、ふたりの「ダンスレッスン」をイメージしたストーリーを掲載。またインタビューでは、なにわ男子のパフォーマンスについてや、メンバーへの思いなどが綴られており、ファン必見の内容となっている。また同誌の公式Instagramでは、撮影時の裏話も投稿された。スタイリッシュな建物を見つけた大橋が「うわぁ、おしゃれやなあ。“デナイザーズマンション”やな!」と言うと、藤原が「みなさん、聞きました?」とニンマリ。その後答え合わせを行うと、しばらくふたりで笑い合っていたという可愛らしいエピソードに、ファンの歓喜のコメントで溢れた。


 12月5日放送『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では、ふたりで激辛グルメに挑戦。リーダーである大橋は、メンバーのために朝まで悩みを聞くこともあると紹介された。共演者から「藤原くんから見てもちゃんとリーダーしてる?」とコメントを求められた藤原は、辛さに耐えた表情で「してます」と返答し、笑いを誘った。さらに大橋が「丈くんはね、僕がジャニーズに入ったときからお世話になってて、支えてきてくれたので。僕が今日、丈くんを支えたいと思います! いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝える場面もあり、激辛チャレンジでありながら感動を交え、揃って完食することで爪痕を残していた。


 また12月17日放送『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)には大西、高橋と4人で出演。早口言葉にチャレンジする「ボムマジ爆発」に参戦した。残念ながら高橋の失敗により椅子が爆発したのだが、藤原は大きくジャンプ、大橋はその場に倒れシャチホコのようにのけぞるキレキレのリアクションを披露。ここでもバラエティ番長“丈橋コンビ”の強さを見せつけ、スタジオも大爆笑に包まれていた。番組のTwitterでは収録後の新曲告知でも噛んでいたことが明かされるなど、“次”に繋がる結果を残したと言えるだろう。


 過去に大橋は、藤原との関係性について「今の僕らを表すなら“無”」と語り、「組ませてみてもピッタリどころかなんかかみあわへん、それを面白いと思ってくれる人が多くて気づけばニコイチの存在になっていた」と表現していた(※1)。ふたりで挑んだミュージカル『リューン~風の魔法と滅びの剣~』をきっかけに、先輩後輩の関係から「ふたりで引っ張れるくらいの気持ちで頑張ろう」という同士のような関係に変化したという。またその関係性は、なにわ男子が結成され、デビューを経たことにより昇華され、昨今では阿吽の空気感が生まれているように感じる。“丈橋コンビ”はトークでも抜群の安定感を醸し出す存在であると同時に、メンバーの個性や面白さを引き出すエッセンスになっているように思う。関西出身ジャニーズの定番である“カッコよくて面白い”の根幹を支えるふたりの今後にも注目していきたい。(北村由起)


※1:『Myojo』2022年10月号