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ポーラの未利用資源を活用する産・官・学連携プロジェクトが始動 第1弾はハンド美容液

2022年12月20日 22:51  Fashionsnap.com

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ハンドコンフィチュール


 ポーラが、未利用資源を新しい価値ある製品に生まれ変わらせる新プロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」を始動する。第1弾として島根県のブドウの副梢を活用したハンド美容液「ハンドコンフィチュール」(50g、税込3850円)を発売。2023年1月20日から日本国内のみで取り扱い、年に一度の限定生産となる。

 同プロジェクトは、同社の行動指針「We Care More.」と、2029年の創業100周年に向け定めた「サステナビリティ方針」を実現するために発足。“失われるものを美しさに変えていく”をコンセプトに、本来捨てられてしまう資源を美しさにつながる新しい価値へと転換することで、資源活用や地域活性、第一次産業の応援に貢献しながら可能性を広げ、人や社会、地球の未来へつなげていくことを目指す。
 第1弾では、島根県特産のブドウ品種「神紅」の生産過程で摘み取られてしまう葉や茎の部分である「副梢(ふくしょう)」に着目し、ポーラ、島根県、島根大学の産官学が連携。島根県が眠っていた資源を提供、ポーラが神紅の副梢からエキス「シンクエキス」を抽出し、そのエキスを島根大学が研究・分析。そのシンクエキスをポーラ新規開発の保湿成分としてプロダクトに配合して、ハンドコンフィチュールが誕生した。
 プロジェクトリーダーの重住久美子氏は「今回初めて産官学が連携したエキスづくりを行い、たくさんの出会いや感動があった。今後も第2弾、第3弾と未来へつなげていき、人や社会、地域を美しくしていきたい」と話した。
 第1弾でハンド美容液を開発した背景として、ポーラ創業の原点がハンドクリームであることに加え、コロナ禍で手洗いや消毒によって刺激を受けやすい手肌を労りたいとの思いがあるという。シンクエキスのほか、アーモンドオイルを内包したメルティカプセル、2種のヒアルロン酸、オタネニンジン根エキスを配合し、神紅の豊潤なみずみずしさを感じるようなまろやかな感触で、透明感のあるなめらかな手肌に導く。神紅本来の香りからインスパイアされた、アールグレイティーにほのかなぶどうのフレーバーを加えた香りを採用。箱の内側にはプロジェクトの思いを込めたメッセージをプリントし、ギフトボックスのような仕様とした。なお神紅の生産数に限りがあることから、本年度の生産は2万個を予定している。
 神紅は、島根県が10年の歳月をかけて育成した新品種で、大粒で種がなく皮ごと食べることができ、糖度20度以上の甘さを誇る。鮮やかな紅色も特徴だ。島根県 農林水産部 産地支援課 販売物流グループリーダー 志田原崇氏は「神紅の販売は令和3年から始まったばかりで、まだ知らない人も食べたことがない人も多い。ブドウとしてのブランド化を目指すのはもちろん、さまざまな取り組みから神紅を通して価値を創出し、携わる皆さんとともに高みを目指したい」とコメントした。

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