川上泰樹・伏瀬原作による劇場アニメ「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」の舞台挨拶が本日12月20日に東京・丸の内ピカデリーで実施され、ヒイロ役の内田雄馬とベニマル役の古川慎が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】11月25日に劇場公開され、現在興行収入が10億を突破している「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」。反響の大きさを感じているという内田は「お仕事でご一緒させてもらった方の息子さんが『転スラ』を好きだという話を聞いて。家族で楽しんでもらってるんだなと思うとうれしいですね」と語る。すると古川に「ということは、(ヒイロは)10億の男になったんですか?」と突っ込まれ、2人は早速息の合ったやり取りを見せた。
「転スラ」シリーズに初参戦となった内田は、人気作に途中から参加する緊張感があったと明かす。またヒイロというキャラクターについては「けっこう男らしいところがあって、怖い顔をしてるけど義に厚い人物」と語り、そんなヒイロに憧れる部分があると語る。また古川は「彼が物語の主役を張れるポテンシャルを持ってることに気付いて」とヒイロが魅力あるキャラクターであることを語り、「現場でも言ってたんですけど、次期アニメがあるときにはぜひお出番を。大変もったいない」とアピールした。
同作ではヒイロとベニマルの絆について描かれていることから、内田と古川の関係性について質問がおよぶ。内田は「オレたちの絆、聞いちゃいますか?(笑)」とおどけて見せながらも、「慎くんとはいろんな現場でご一緒してきましたが、慎くんは会話の温度感とかテンポ感、呼吸みたいなものをすごく感じられるお芝居をするんです。だから自分も自然にキャラクターに乗せた言葉が出てくるというか、引き出してもらえる」と古川の演技を絶賛。そんな古川は「今日の映像は残してもらいます(笑)」と微笑みながらも、内田について「キャラクターにどういう癖があるのか、どういう心のあり方があるのかを芝居でわかりやすく伝えてくれる。だから僕も言葉が返せる」と讃えた。
さらに2022年を振り返り、それぞれの「今年の漢字」を発表。「考」という文字をあげた内田は、「これまで感覚や瞬発力を大事にやってきたんですが、20代後半に入ってからはもっと考えてやっていかなきゃと思い始めて。今年はいろんなことを考えて組み立ててやっていくことを大事にしてきた」とその理由を明かす。そんな内田の言葉に、同じく「感覚で突っ走るタイプ」だという古川は「僕に足りないもの(笑)」と苦笑い。「でも考えすぎちゃうと逆に進めないみたいなところが僕にはあるので、身につまされる漢字ですね」と語った。
そんな古川は「躍」をいう漢字を選択。「躍起になるの『躍』。今年はいろんなお仕事を任せていただいて、必死に食らいついた年だった」と今年を振り返り、「その結果として、僕自身も花が咲いたなと感じた1年でした」と説明する。それを聞いていた内田は「いつもいろいろなチャンレジをされる方なので、慎くんを表すのにぴったりの漢字」とうなずいた。最後はこれから映画を観る観客たちに作品をアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
■ 「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」
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□ スタッフ
原作:川上泰樹・伏瀬・みっつばー「転生したらスライムだった件」(講談社「月刊少年シリウス」連載)
ストーリー原案:伏瀬
監督:菊地康仁
脚本:筆安一幸
キャラクターデザイン:江畑諒真
モンスターデザイン:岸田隆宏
総作画監督:田中雄一
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
美術デザイン:ボワセイユ レミ 佐藤正浩
美術監督:佐藤歩
美術:スタジオなや
色彩設計:斉藤麻記
モニターグラフィックス:生原雄次
CGIプロデューサー:町田政彌
編集:神宮司由美
撮影監督:佐藤洋
撮影:チップチューン
音響監督:明田川仁
音楽:藤間仁(Elements Garden)
アニメーション制作:エイトビット
製作:転スラ製作委員会
配給:バンダイナムコフィルムワークス
□ キャスト
リムル:岡咲美保
ヒイロ:内田雄馬
トワ:福本莉子
ベニマル:古川慎
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
クロベエ:柳田淳一
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
ディアブロ:櫻井孝宏
ラキュア:木村昴
(c)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会