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節電で売れ行き好調「着るこたつ」は、ビジネスシーンでも使える? 「洋服の青山」に聞いた商品開発のきっかけ

2022年12月16日 14:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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本格的な冬が到来する中、「着るこたつ」に注目が集まっている。バッテリー給電式のヒーターを内蔵している服で、文字通りこたつのような暖かさがあるうえ、場所固定式のこたつと違って着たまま動き回れるのがポイントだ。特に作業服やアウトドアウェアの分野では、各社がさまざまな商品を開発している。

そんな中、「洋服の青山」が「暖ONベスト」という、ビジネスシーンでも使えるデザインの商品を投入した。この売れ行きが好調で、特にバイク・自転車通勤の人に大好評だという。昨年は一部地域のみでの扱いだったが、今年は全国展開中とのことだ。

この「暖ONベスト」、パッと見は「よくあるベスト」にしか見えない。しかし、実は背中と左右ポケット部分にヒーターが仕込まれているので、実に温かい。ヒーターは「カーボンナノチューブフィルムヒーター」という、とても長い名前が付いていて、これが内ポケットに入る付属USBバッテリーで動いて発熱するのだという。

暖かさは高温(53度)、中温(46度)、低温(37度)の三段階で調整可能。気になるお値段は1万890円とのことだ。さて、この商品、どんなきっかけで誕生したのか。販売元の青山商事に話を聞いてみると……。

マットに仕上げてビジネスシーンでも合わせやすいデザインに

こだわりのポイントは……

取材に答えてくれた同社商品部の担当者によると、開発の背景には「ヒーター内蔵ウェア」の需要が高まってきていたことがあった。ただ、実際にある商品は、作業着やアウトドア向けなどが多く、オフィスワーク時にはデザイン的に使いづらいものも多かったそうだ。そこで、「オフィスワークでも使えるものを作ろう」と取り組み始めたという。

「最初にこだわったのが、スイッチの位置です。胸の位置にスイッチがあると、それだと点灯したときにいかにも、という感じ。そこで、もっとさりげない場所に持っていきました。他にも、キルトの幅を狭くしたり、表面をマットに仕上げたりしてビジネスシーンでも合わせやすくしました」

三段階で変えられる温度設定も、さまざまな利用ケースに対応できるように決めたという。

「朝の通勤時、外に出た瞬間は赤の53度でスタートするのがいいと思います。それで温まってきたら46度にして、室内の暖かい場所であれば37度でいいでしょう。温度は人によって感じ方が違うので臨機応変に対応ができます」

バッテリー持続時間は53度で4時間、46度で6時間、37度で10時間もつそうだ。

三段階でスイッチの色が変わる

昨年は中国、四国地方のみで販売したのだが、一部店舗では売り切れになる人気ぶり。今年は12月1日から全国で販売することになったそうだ。

さて、従来なら通勤時の防寒着に?という感じだったのだが、この燃料費が高騰しているご時世、室内で着る人も増えているようだ。担当者によると「職場が肌寒く感じる人や、家でなるべく暖房を使いたくない人も買ってくれています」とのことだ。

確かにエアコンをバンバン使っていると、もちろん部屋は暖かくなるが空気もやたらと乾燥するし、けっこうな電気代もかさんでしまう。着るこたつのような商品なら、温めるのが「自分の身の回りだけ」なので、エアコンの大きな弱点を克服していそうだ。電気代の請求書をみるたびにげんなりしている人は、さっさと「着るこたつ」に移行したほうがいいかもしれない?

もちろん女性が着てもOK

Vネックや長袖ブルゾンも